舛添レポート

「舛添外交」本格始動す!
ソウル、パリ、ロンドンへ。都市外交こそが、日本の未来を創る

【舛添都知事日記】

2015年10月11日(日) 舛添 要一
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〔PHOTO〕gettyimages

都市間で人的交流が深まることの意義

オリンピック・パラリンピックの開催地は国ではなく、都市である。北京、ロンドン、リオデジャネイロ、東京といった具合だ。もちろん大会の成功のために国も後押しするが、都市の力量が問われるし、都市の魅力が世界に発信される。

1964年の東京大会は、敗戦でうちひしがれた日本が、力強く復興を遂げ、先進国の仲間入りをするきっかけとなった。まさに、日本、そして日本人が前面に出た一大イベントであった。

それから半世紀を経た今日、国家間の競争もさることながら、都市間の競争が熾烈を極めている。東京は、ロンドンやニューヨークやパリと比較され、経済、文化、食などの分野で優劣を競っている。観光地としての魅力も向上しており、たとえば、渋谷のスクランブル交差点などは、東京のアイコンのひとつとして、世界から注目されている。

東京が、海外の姉妹都市、友好都市などと関係を強化していくことは、自らの力を強めることにもなるし、2020年大会、さらにその前年のラグビーワールドカップの成功にとっても重要なことである。

昨年2月、都知事に就任したときには、都市外交が軽視されていた。そこで、就任直後に、まずは北京、次いでソウルを公式訪問した。いずれも東京の友好都市でありながら、18年間も都知事の公式訪問がなかったのである。地理的には近くにあるのに、それほどまでに疎遠な関係だったのだ。

国家間の関係について言えば、当時、中韓両国と我が国との関係は良好ではなかったし、少しは改善したものの、今でも微妙な関係が続いている。安全保障は国の専管事項であるので、都市間外交では争点にならないが、国家間に難しい問題があればあるだけ、都市間の対話が意味を持つ。

国と国の関係と言っても、つまるところは国民と国民の関係であり、都市間での人的交流が深まれば、相互理解が進むはずである。

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