オルタナティブな若者たち
2015年09月24日(木) 吉田 広子,池田真隆

21世紀はなぜ“木の世紀”なのか? 隈研吾さん「正しい建築に最重要なのはサステナブル」

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木造建築を競い合う流れが起きていると話す隈さん 写真:廣瀬真也(SPREAD)

世界的な建築家である隈研吾さんは「21世紀は木の世紀になる」と考える。木材の技術開発は進み、耐火・耐久性能が上がった。隈さんは、「木材が最先端な材となったいま、世界の建築家は、サステナブルな木造建築で競い合っている」と話す。

――日本に流通している約7割の木材は外国産で、証明書はありますが、違法伐採されたものなど、「グレーな木材」と言われています。国産材の利用は3割ほどですが、この割合を増やしていくためには、建築家やデザイナーの意識から変えていく必要があると思っています。

隈:木材とコンクリートなどのハイテクノロジー素材は対比されて語られてきたが、今はその対比はなくなっている。技術開発によって木材は、欠点とされていた耐火性能も高まり、最先端な材となった。

世界中の建築家にとって、木材は誰もが関心を持たざるを得ないものとなり、木造建築の分野で競い合うようになりだした。

「傷が分かる」が耐久性

――建築家が木材に関心を持ち出せば、21世紀は「木の世紀」になっていくということでしょうか。

隈:たぶん、最終的にはそうなると思う。1995年くらいから、「木造ルネッサンス」の時代だと感じている。

――建築において、環境やサステナブルへの意識はどうでしょうか。

隈:正しい建築とは何かと考えるときの基準で、最も重視するものが、「サステナブル」である。木は、中に二酸化炭素を取り入れることができる。燃やしてしまったら、また二酸化炭素が出てしまうが、大事に長く使うことが一番、地球温暖化の防止につながる。

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