経済の死角

【スクープ】中国株の大暴落は、反・習近平派の謀略だった! 権力のためなら世界経済もぶっ壊す、困った人たち

「アイツの『経済オンチ』ぶりを喧伝せよ」

2015年08月19日(水) 週刊現代
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「現代の皇帝」を目指す習近平主席〔PHOTO〕gettyimages

TEXT 週刊現代編集次長 近藤大介

アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪を引くといわれたものだが、いまや中国がくしゃみをすれば日本は重態になる時代。それなのに、株価暴落は権力闘争によるものというから穏やかではない。

公安が株価暴落を阻止

まさに中国2億人の「股民」(個人株主)にとって、「悪夢の7月」だった。

上海の不動産会社に勤める王雲氏(42歳)が、ため息交じりに語る。

「中国の不動産バブルはすでに崩壊しているので、私自身は薄給の身ですが、株で貯めた資金で、夏休みに親子3人で日本旅行に行くつもりでした。

ところが7月の『過山車暴跌』によって、あっと言う間に50万元(約1000万円)以上もの借金を抱えてしまった。もちろん日本旅行は、即刻キャンセルしました」

過山車暴跌——「ジェットコースター暴落」が、中国経済を直撃している。しかも1度ならず、短期間に2度にわたって起こったのである。

1度目は、6月15日から7月8日にかけての3週間で、中国の日経平均株価にあたる上海総合指数が、47%!も暴落した。

この時は、証券業を管理監督する中国証券監督管理委員会や、中央銀行にあたる中国人民銀行などが様々な手段を講じたが、株価暴落を食い止めることはできなかった。最後に登場したのは、何と公安(警察)だった。

北京在住ジャーナリストの李大音氏が明かす。

「もともと中国の公安利権は、習近平主席の政敵である江沢民元主席と周永康・前党常務委員が握っていました。それを習近平政権は、'13年末に周永康を連行し、今年6月11日に無期懲役刑で刑務所にブチ込んだ。その上で習近平主席は、同月26日に、浙江省勤務時代からの子飼いである孟慶豊を、公安部副部長(副大臣)に抜擢しました。

 

その孟慶豊を習主席は、自らの名代として7月9日に、証券監督管理委員会に乗り込ませたわけです。同委員会を不意打ちした孟副部長は、『何としてでも株価を上げろ!』と凄んだ。そしてこのニュースを見た全国の『股民』たちは、『習主席が守ってくれる』と信じて、再び『買い』に走ったため、株価は何とか持ち直したのです」

習近平主席は、まるでヤクザか西部劇のカウボーイのような手法を取ったのだった。市場経済を標榜している国にはふさわしくないが、これぞ「習近平流」である。

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