経済の死角

総理はどこで間違えたのか
「安倍退陣へ」これから起きること

【緊急対談】浅川博忠×鈴木哲夫

2015年08月03日(月) 週刊現代
週刊現代
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マドンナ、稲田朋美氏は安倍総理と心中できるか〔PHOTO〕gettyimages

すべてがズレている

浅川博忠 私は今の安倍政権を「ダブル一強」と呼んでいます。つまり政党では自民党、その自民党内では安倍さんが突出している。安倍さんは非常に運がよくて民主党の失政3年3ヵ月のおかげで高い支持率を得たわけです。

ところが、そのことによる慢心から、世論を蔑ろにして今回の安保関連法案の強行採決に走り、一気に支持率が低下した。

これで石破さんや岸田(文雄外務相)さんなどをはじめとした党内のリベラル派の人たちがようやく「安保法制は国民の理解が足りていない」「総理のやり方はおかしいのではないか」と、政権に苦言を呈する動きを見せ始めた。それでもまだ谷垣幹事長なんかは声を上げきれてなくて、独裁体制を許してしまっている。

鈴木哲夫 まったく同感です。これまでは安倍一強の慢心、驕りがあり、党が緩んでいた。党内で議論がないというのは、与党として健全じゃない。

だから、今回、せっかくリベラル派から上がり始めた声を潰そうという動きがあるのは非常に残念。党は議員のテレビ出演をやめさせたり、街頭演説を禁止したりしています。こうした動きは、かえって自民党の活力をそぐと思います。

安倍さんは、朝日新聞や東京新聞の世論調査は気にしていないけれど、読売新聞と日テレ系のNNNの世論調査は気にしています。6月、国会を会期延長した際もNNNの世論調査の結果を知って決めたといわれている。当時は支持が41%で、不支持が39%でした。安倍さんはこんなに差が詰まったのかと側近に漏らしたそうです。

浅川 安倍さんなりに危機感はあり、その結果、抑圧が強くなっていると。

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