小川和也の「デジタル・ドリブン」

小川和也×隈研吾【前編】
テクノロジーの進化が
建築を10倍面白くする!

2015年07月11日(土) 小川 和也
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ITと建築の融合について語る隈研吾氏(左)

テクノロジーによって、家電や自動車などあらゆるモノが進化を続けている。では、建築はどうか。日本を代表する建築家の一人である隈研吾氏が、建築の新たな可能性について語りつくすーー。

インターネットは建築を変えるか

小川:隈さんは、たとえば「アルゴリズミックデザイン」(コンピュータープログラムによって複雑な曲面や部材配置などを設計すること)のような新しい手法、テクノロジーを積極的に取り入れた建築をされていますが、テクノロジーと人間のクリエイティブとの調和について、どのように考えていますか。

隈:テクノロジーが面白くなると、クリエイティビティが触発されると思うんですね。人間って好奇心があるから、新しいテクノロジーが生まれると、それに応じて思考の経路も変わるし、モノの作り方も変わる。テクノロジーが進化してモノづくりがダメになる、調和がとれなくなるということはなくって、テクノロジーが面白くなるから建築も面白くなるという関係にあります。建築の世界でも、新しいテクノロジーに対するノリが悪くなると、クリエイティビティも落ちてくるような気がするんです。

小川:テクノロジーと人間のクリエイティビティの相乗効果ですね。

隈:まさにそういう感じで。

小川:家電、電子機器、各種消費財、自動車など、ありとあらゆるモノがインターネットにつながりつつあります。2020年までには数百億台のモノがインターネットとつながり、その世界市場も数百兆円規模になるという予測もあります。いわゆる、IoT(モノのネット化)と称されるものですが、建築物にも影響をもたらすと思いますか。建築物もネット化したりとか。

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