経済の死角

独占インタビュー ノーベル賞経済学者 クルーグマン「気をつけなさい、中国が世界経済を崩壊させる」 そのとき、日本は…

2015年06月04日(木) 週刊現代
週刊現代
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一見、高い成長率の裏で、中国経済のバブルは膨らみ続けている〔PHOTO〕gettyimages

アベノミクスに多大なる影響を与え、世界中の市場関係者から一目置かれる経済学者が「次なるバブル」に懸念を示している。もし、これが弾ければかつての日本のバブル崩壊を超える大惨事になる。

それはすでに始まっている

今、こうして話しているあいだにも、バブルが崩壊しつつあります。中国経済のバブルのことです。

今の中国は'80年代後半の日本のバブル経済と似たような状況。とりわけ過剰な投資が問題を肥大化させています。

さらに悪いことに、中国という国には日本のように社会的な「結束力」がない。日本のバブル崩壊と比べものにならないくらい深刻な事態が起こる可能性が高いのです。

教授の声色がにわかに曇ったのは、話題が中国の経済状態に及んだときのことだった。

'08年にノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏。昨年11月に来日した折には安倍首相と面会し、消費増税の中止を進言。結局、首相は再増税の時期を延期した。一国の政策決定者にこれほど影響力を持つ経済学者は極めて稀だ。

米国ではNY市場が史上最高値を更新し、日本の東証も15年ぶりの高値圏にある。一見、好調に見える世界経済だが、次なる「火種」はないのか—たっぷりと語ってもらった。

まずはアメリカの状況から話しましょう。現在、世界中の市場関係者が注目しているのがアメリカの利上げについてですからね。

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