つながる!ソーシャル時代 ヒト・カネ・コト
2015年05月28日(木) 松岡 由希子

出版社や編集者に対するリアルな声を集める、ジャーナリストのためのオンラインプラットフォーム「WordRates」が始動

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原稿料の単価から編集者に対する評価まで、米国雑誌業界の情報をクラウドソーシングで集めるプラットフォーム「WordRates」

米雑誌業界の情報を可視化する

「自分が取材・執筆した原稿に対して、適正な報酬額をどのように算定すべきなのか、よくわからない」と感じているフリーランスのジャーナリストや作家は、実際のところ、けして少なくないでしょう。

「WIRED」や「Mother Jones」、「FAST COMPANY」などの有力誌で執筆経験を持つ、ジャーナリストのスコット・カーニー(Scott Carney)氏によると、米国の雑誌業界では、フリーランサーが、"同業者"の間で、原稿料や契約条件などの情報を交換し合うことはあまりなく、これらの諸条件について出版社や編集者と交渉するケースも稀だとか。その結果、多くの刊行物では、長期にわたって原稿料の単価が据え置かれ、著作権の取扱いなどにおいても、フリーランサーに不利な条件が課されがちなのが現状です。

カーニー氏は、自身の経験をふまえ、フリーランサーが、経営的な視点から自身の仕事の成果を適正に評価し、ときにはよりよい条件を得るために出版社へ積極的に働きかけることで、米雑誌業界の現状を変えるべきだと考えるようになりました。

その第一歩として、クラウドソーシングを通じ、刊行物ごとに原稿料の単価などを収集し、Googleドキュメントで公開。2015年4月には、この情報共有ツールを発展させ、ジャーナリストのためのオンラインプラットフォーム「WordRates」の開発をすすめるべく、キックスターター(Kickstarter)でクラウドファンディングを実施し、9307米ドル(約112万円)を調達しました。この資金を元に、2015年内には、このプラットフォームが開設される予定です。

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