ふっしーの新刊ねほりはほり
2015年06月01日(月) 藤野 英人

田村耕太郎さん【前編】 「心をオープンにしてグローバル市場をうまく活かしていけば日本はまだまだ繁栄できる」

『アジア・シフトのすすめ』著者に訊く

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[左] 藤野英人さん [右]著者の田村耕太郎さん
カリスマファンドマネジャーの藤野英人さんが、新刊の内容だけでなく著者の思想にまで切り込む人気連載。今回はご家族でシンガポールに移住し、『アジア・シフトのすすめ』(PHP研究所)で日本人にアジアの新しい見方を示した田村耕太郎氏との対談です。「これからはアジアの時代」と言われ続けて30年。今の日本、そして世界はどのような状況にあるのか、じっくりと伺いました――。 <構成:田中裕子>

日本の「切り貼り思考」に警鐘を鳴らす

藤野 今日は、前参議院議員であり、現在はシンガポールのリー・クアンユー公共政策大学の兼任教授を務めていらっしゃる田村耕太郎さんに、昨年末に出版された話題の本『アジア・シフトのすすめ』についてお話を伺いたいと思います。アジアについては僕も非常に興味があって、いろいろと聞きたいことを用意してきました。

田村 はい、何なりとどうぞ(笑)。

藤野 まず、僕の読後感からお伝えしてもよろしいですか? まず、アジア各国について手にとるように理解できたことはもちろん、「フェアな視線だな」というのが最初の感想です。中国、カンボジア、マレーシア・・・どの国に関しても手放しで絶賛することはなくて、田村さん独自の分析や課題が書いてありますよね。「地球上にパラダイスなんかない」というメッセージがとても爽快でした。

田村 「アジア・シフト」という言葉から、「日本はダメだからアジアへ逃げよう」というニュアンスなのかと思う方もいるかもしれませんが、決してそういう本ではないんです。

藤野 でも、シビアなことも書かれています。みなさんが思っている以上に日本は厳しい状況にある、と。ただ、「企業がアジアでやれることはまだまだいっぱいある」というメッセージが根底に流れているおかげで、読後、元気になりました(笑)。どうしてこのような本を書こうと思われたのですか?

田村 私は政治家をしていたときから、日本はもっと心をオープンにしてグローバル市場をうまく活かしていけばまだまだ繁栄できるのに、と歯がゆく思っていました。まず、そこをアピールしたかったというのがひとつ。もうひとつは、日本人の「切り貼り思考」に警鐘を鳴らしたかったということがあります。

藤野 切り貼り思考?
 

シンガポール発 最新事情から説く アジア・シフトのすすめ』
著者= 田村耕太郎
PHPビジネス新書 / 定価983円(税込み)

◎内容紹介◎

アジアの中心・シンガポールに居を移した筆者は、まずは豊富なデータを用いて日本の近未来を予測。その内容は悲観的ともいえるが、同時に「実は日本は相変わらず運が強い」ことも説く。なぜなら、日本のそばには世界最大の成長エンジンであるアジアがあるからだ。日本にもアジアにも「いいところ」と「課題」がある。両者の長所と短所を冷静に把握したうえで、アジアの熱風を感じつつ、時代に合った形でアジアの活力を取り入れる――そのための最高の素材として本書を活用してもらいたい。 日本でこれから起きようとしていること。アジアで今、起こっていること。読めば、これから勝負すべき舞台が見えてくる!

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