北京のランダム・ウォーカー

ASEAN経済統合とAIIB設立は、アジアにおける時代の要請か ~2015「春のダボス」レポート〈前編〉

2015年05月04日(月) 近藤 大介
upperline
ジョコウィ・インドネシア大統領(右)と筆者

40ヵ国から700人余りが集った「春のダボス」

先週のこのコラムで、3度にわたって詳述したように、4月後半に取材で訪れたジャカルタは騒々しかった。ASEAN(東盟)最大2億5000万人の人口を誇るインドネシアの首都は、世界一の自動車の大渋滞で、普段から騒々しいのだが、それにも増して盛り上がっていた。それは、昨年10月に大統領に就任したジョコウィの政権が、二つのビッグイベントを開催したからである。

一つは、冷戦時代に米ソどちらにも与しないことを発展途上国が宣言したバンドン会議60周年を記念するAAC(アジア・アフリカ会議)である。こちらは安倍晋三首相を始めとする29ヵ国の首脳、79ヵ国の代表が集ったので、日本でも広く報道された通りだ。

もう一つは、AACの直前に、ジャカルタのシャングリラホテルで、WEF(世界経済フォーラム)の2015年アジア大会が開かれたのである。通称「ダボス会議」と呼ばれるWEFの会議は、1月末にスイスのダボスで年次総会が開かれ、9月に中国で「夏のダボス」が開かれている。だがその他に、毎年春にアジアの話題のスポットで、アジア大会を開いている。いはば「春のダボス」だ。

今年の「春のダボス」は4月20日、21日に、ジャカルタで開催されたのだった。こちらにもASEAN諸国を中心に40ヵ国から700人余りのVIPが集い、アジアの未来について討議した。話題の中心は二つ---今年年末に控えたASEANの経済統合と、中国が発起人となって設立するAIIB(アジアインフラ投資銀行)だった。

1
nextpage



underline
アクセスランキング
1時間
24時間
編集部お薦め記事
最新記事