経済の死角

「気が付いたら3万円、そんな日が……」 武者陵司×真壁昭夫対談

「株価2万円」ニッポン経済に何かが起きる

2015年04月30日(木) 現代ビジネス編集部
週刊現代
upperline
'89年の史上最高値を塗り替える日は来るか?〔PHOTO〕gettyimages

上昇か、下落か、調整か

真壁 4月10日、日経平均が2万円を超えました。2万円の大台に乗せるのは'00年4月以来で、15年ぶりです。ちょっと上昇のペースが速いかなとは思いましたが、驚きはありませんでした。まだ上昇の余地があるでしょう。納税の資金が必要になってくる6月前後には多少値崩れするかもしれませんが、夏場から秋口にかけて2万2000円くらいまで上げてくるのではないか。

武者 私はより強気で、年内に2万5000円、そして来年から再来年にかけて3万円も視野に入ってくると思います。

資産には適正価格というものがあります。これは本質的には、その資産を持つことでどれだけのリターンが得られるかで決まる。現在は銀行預金の金利がほぼ0%、国債利回りが0・3%という状態です。一方で日本株の配当は平均1・6%ですので、とてもリターンの高い資産と言えます。まだまだ株式を割安な資産だと考える人が増えてもおかしくはない。

真壁 それはかなり強気なご意見ですね。確かに、現在の株高は高い企業収益という裏付けがあるので、まだバブルという水準ではない。ただし、株価がこのまま上昇を続けられるかは、今後も企業収益が上がり続けるかにかかっています。

武者 この20年で日本の企業体質は劇的に変わりました。安値で価格競争をするというビジネスモデルから、高い技術力で高額商品を売るという新しいモデルに転換したからです。スマホの中身を見れば一目瞭然で、コンデンサーもセンサーもそれらを作る精密機械も大半が日本製。しかも価格競争に巻き込まれない品質を伴っている。日本企業はまったく新しいポジションを得たのですから、収益は長期的に伸びていくに違いありません。

真壁 しかし、企業収益以外の面でも株価が調整する要因はあります。

1
nextpage


最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
編集部お薦め記事
最新記事