舛添レポート

【舛添都知事日記】2040年を見据えた「東京のグランドデザイン」を描くために必要な3つのこと

2015年04月28日(火) 舛添 要一
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「広く会議を興し万機公論に決すべし」

昨年末に、10年後の将来を見据えた長期ビジョンを策定したが、数値目標も掲げており、東京を世界一の都市にするための具体的な施策が盛り込んである。しかしながら、「国家百年の大計」ではないが、都市にも100年後を念頭に置いた壮大なプランが必要である。そもそも、都市計画というのは、そのような長期的展望のもとで作られるべきものであり、フランスのオスマン男爵にしても、わが国の後藤新平にしても、まさに「大風呂敷」的な発想を展開したのである。

5年後の2020年には、東京オリンピック・パラリンピック大会が開かれるが、大会後にどのようなレガシーを残すかということを、全庁あげて真剣に検討している。その成果は、長期的な都市計画につながってくる。レガシーについては、これまでも都庁の英知を結集して、精力的に議論を重ねてきている。

たとえば、有明の選手村をどのような町に変貌させるのかというテーマで検討すると、臨海部のあり方、水素社会の具体的な姿、都心部からの交通体系、国際化への対応などさまざまな課題が浮上してくる。そこで、オリンピック・パラリンピック準備局のみならず、港湾局、環境局、都市整備局、交通局、建設局、生活文化局、政策企画局、財務局など関連の部局が一堂に会して議論することが必要になってくるのである。

さらに言えば、2020年を超えて、たとえば2040年を目標にした東京の未来像を描いておくことが、レガシーについて考える上でも重要である。この25年後の未来像を、「東京のグランドデザイン」と仮に言っておくが、外部の有識者や専門家にも参加してもらって、それを議論する検討委員会を近いうちに立ち上げたいと思っている。分野については、まちづくりのみならず、医療福祉、芸術文化、ビジネス、働き方、科学技術など広範なものを考えている。外部のメンバーについては、2040年にも活躍しているような若手を多く選びたいし、自由闊達な議論から斬新なアイデアが生まれることを期待したい。

まさに、「広く会議を興し万機公論に決すべし」であり、多様な意見を聞くことを楽しみにしているが、私が、現時点で自分なりに考えている点を少し書いてみたい。

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