伊藤博敏「ニュースの深層」
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元防衛庁長官に降りかかった愛人スキャンダルと横領事件

2015年04月09日(木) 伊藤 博敏
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愛知和男氏といえば、蔵相や外務相を歴任した義父・愛知揆一氏の後を受けて旧宮城1区選出の代議士となり、9期務める間に、防衛庁長官や環境庁長官を歴任、09年7月に引退した政治家である。

77歳となった今も現役。政治の世界は次男の治郎氏(宮城県選出参院議員)に委ねているが、国際親善協会代表理事、日本クリーン環境推進機構会長など数々の財団法人の要職に就いている。

自宅で「愛人」ともめて警察沙汰に

その愛知氏が、昨年末からスキャンダルの嵐に見舞われている。

昨年12月14日、千代田区の自宅マンションで、半同棲している52歳の女性とトラブルになり殴打。女性が110番通報したことで、麹町署の警察官が5〜6名、パトカーで出動する騒ぎとなった。

愛知氏は熟年離婚しており、半同棲している女性は彼女、もしくは婚約者(警察での愛知氏の証言)である。従って、そこに問題はないのだが、ケンカの原因は、愛知氏が支援した新人の比例区選出女性代議士にかけた電話だった。

この日は、自民党が圧勝した総選挙の投開票日であり、彼女が祝福の電話相手を「愛人」と確信、強くなじったことに腹を立てた愛知氏が、思わず手を出したのだった。

2月中旬には、同じ麹町署が拉致監禁容疑での捜査を始め、一度は、麹町署の刑事7〜8名が愛知宅を訪れ、同署に同行を求めたうえで、参考人聴取を行っている。

この時、「拉致監禁容疑」をかけられたのは同棲相手の女性であり、被害者が愛知氏だった。狐に包まれたような気持ちで2人は、「拉致監禁といった人間関係ではない」と説明、麹町署を後にした。

こうした私的な事件が続く一方で、公的にも大きな事件が表面化した。

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