木暮太一の「経済の仕組み」

「自分の意見を伝えられる子どもに育てる」
【第2回】世の中が多様化すると「以心伝心」「暗黙の了解」には頼れない

2015年04月03日(金) 木暮 太一
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〔PHOTO〕Thinkstock

【第1回】はこちらをご覧ください。

今、身につけれなければいけないのは「自分の意見を伝える能力」

「いい大学に入って、いい会社に勤めれば、将来幸せになれる。まずはいい大学に入りなさい」

そう言われていた時代がありました。しかし、今の子どもたちに同じアドバイスをすることはできません。いい会社に入れば幸せになれるとは限りませんし、「いい大学」に入れば「いい会社」に入れるわけでもありません。そもそもその会社が「いい会社」かどうかは人それぞれです。

多くの親がそれに気付いています。しかし同時に、多くの親が迷っています。自分の子どもに何を教えたらいいのか、どこを目指すよう指導したらいいのかが、わからないのです。

現在、学校の勉強ができても社会では生きていかれません。これまでは、与えられた課題に「正解」を出せる人材が求められました。そのため、勉強ができる人(問題に答えられる人)が評価されていた。しかしこれからは求められる能力が変わります。単に勉強ができる子、いい高校・いい大学に入る子が、社会で評価されるわけではありません。

「では、学校の勉強ではなく、どの分野を勉強させればいいのでしょうか?」

ぼくの講演会などに来てくれたお母さんから、そう聞かれることがあります。

お母さんたちは、「英語ですか? 算数ですか? それとも何か別の習いごとですか?」というように、「どの科目を勉強したらいい?」と質問します。

しかし残念ながら、「この科目を知っておけば将来安泰」というものはありません。知識は重要ですが、知識だけあっても意味がなく、それを使いこなせなければいけないのです。

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