佐々木俊尚「ブレイクスルーな人たち」
2015年03月28日(土) 佐々木 俊尚

Viibar上坂優太【第4回】テレビからウェブへ、動画の作り手や予算が大移動する時代が来る!?

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上坂優太氏と佐々木俊尚氏
2013年から動画制作のクラウドソーシングサービスを提供している株式会社Viibar(ビーバー)。「クライアントとクリエイターを直接つなぐ」という新しい概念を打ち出し、1年足らずで3億円の資金調達をしたことでも注目を集める。企業が広告や販促にウェブ動画を使うことが一般的となり、急成長を遂げる同社代表の上坂優太氏に、動画制作の可能性について佐々木俊尚氏が切り込む。「動画の時代」と言われるいま、なにが起こっているのか、そう遠くない未来にどんなことが実現されようとしているのか。(文・田中裕子/写真・瀬野芙美香)

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モバイル動画ならではの技法革命は起こるか?

佐々木 もう一つ聞きたいことがあるんですが、上坂さんはモバイルと動画の関係についてはどのように考えていますか?  モバイルの普及で環境はかなり変わったと思いますが。

上坂 これからはほとんどがモバイルからのアクセスになるのでは、と思っています。すでに、YouTubeの流入はモバイルがPCを超えていますし。

佐々木 そうですよねえ。PC時代とモバイル時代とでは、クリエイティブの技法は変わってきましたか?

上坂 うーん、変わるものと変わらないモノがあると思います。変わるものでいえば、マイクロビデオという枠は新たにモバイルが生み出したフォーマットですよね。Vineの6秒動画やInstagramの15秒動画がそれです。一方で、モバイルで消費されている動画がマイクロビデオばかりかというとそんなことはない。十分に長いコンテンツも消費されている。これはブロードバンドが発達して、データ量の大きな動画もサクサク再生できるようになったことが大きいです。そもそも動画ってテレビでもPCでもモバイルでも、受け身で観るモノなんですよね。いわゆるリーンバックのメディアです。モバイルでの動画消費が伸びているけれども、モバイルだからと言って必ずしも屋外で視聴しているわけではなくて、部屋のなかで寝っ転がりながら見ているのも含んでいますしね。PCを持たない若者なんかは、家でもスマホで動画を見ています。

*若者を中心に人気を博している、ショートムービーサービス

佐々木 ああ、なるほど。スマホの画面の大きさは影響しませんか?  

上坂 画面の大きさはあまり関係ないかな、と感じています。というのも、今の若い人って、スマホ画面よりももっと小さいガラケーのときから情報を処理してきたでしょう? だから、長尺のコンテンツもスマホで観られる。かつ、今後スマホは益々大画面になっていくと予想されますしね。

佐々木 へえ、そういうものなのか。言われてみればたしかにそうですね。

上坂 技法的なことで言えば、先ほど申し上げた「マイクロビデオ」と「長尺の動画」というコンテンツの使い分けは明確になるでしょうね。Vineの6秒動画を動画と呼ぶかどうか、というような議論が出てくるんじゃないでしょうか。

佐々木 Vineは動く写真ですからね。アニメGIFのほうが近いかもしれません。

上坂 6秒だとなかなかストーリーが描けないんですよね。ぎりぎり起承転結を表現できるかもしれないけれど、4コマの域を出られません。そうすると、本当に訴求力のあるコンテンツにはなれないかもしれません。

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