佐々木俊尚「ブレイクスルーな人たち」
2015年03月25日(水) 佐々木 俊尚

Viibar上坂優太【第1回】クリエイターとクライアントを直接つなぐことで流通革命を起こし、動画コンテンツの供給量を増やす

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上坂優太氏と佐々木俊尚氏
2013年から動画制作のクラウドソーシングサービスを提供している株式会社Viibar(ビーバー)。「クライアントとクリエイターを直接つなぐ」という新しい概念を打ち出し、1年足らずで3億円の資金調達をしたことでも注目を集める。企業が広告や販促にウェブ動画を使うことが一般的となり、急成長を遂げる同社代表の上坂優太氏に、動画制作の可能性について佐々木俊尚氏が切り込む。「動画の時代」と言われるいま、なにが起こっているのか、そう遠くない未来にどんなことが実現されようとしているのか。(文・田中裕子/写真・瀬野芙美香)

クライアントとクリエイターが動画を「一緒に作る場」を

上坂 佐々木さんにお会いできるのをとても楽しみにしていました。でも、この連載に取り上げられているのがメディアの方ばかりで。Viibarは一般的な意味での「メディア」ではないけれど大丈夫かな、とドキドキしていました。

佐々木 大丈夫です(笑)。僕の考えるメディアにはコミュニティもECもコンテンツも含まれていて、要は「ターゲットが求めるものを、さまざまな仕組みとチャネルで提供する」ことだと思っています。「メディア=コンテンツを提供するもの」という定義が古いのかな、と。

上坂 それならよかったです。そういう意味では、まさしくViibarもこれから広義でのメディアを作っていこうと考えているところなので。

佐々木 Viibarは「動画制作のクラウドソーシングサービス」ということですが、いま、どういうサービスを提供しているのですか?

上坂 Viibarは、動画をつくりたいクライアントとプロのクリエイターとが自由に出会い、オンラインで協力して動画をつくり上げることのできる、動画制作プラットフォームです。WEB広告など動画を制作したいと思ったクライアントが、Viibarに登録しているプロのクリエイターたちに一斉に募集をかけ、仕事を発注できます。マッチングで終わりではなく、オンラインでの動画制作を支援するシステムを提供しているので、発注から納品までがクラウド上で可能になります。これによって、今まで実現できなかった高品質な動画をお手頃な価格で提供するということを実現しています。

佐々木 詳しく聞いていきたいのですが、まず、疑問に思ったのは、クラウドソーシングで映像制作するときのクオリティの担保はどのようにしているのか、ということ。企業のマーケターは必ずしも動画制作の経験が豊かなわけではないし、文章やグラフィックの制作物よりずっとディレクションが難しいでしょう。たとえば、ディレクターをViibar社内に置いたりしているのでしょうか?

上坂 いえ、そうすると労働集約型になってスケールできないため、極力ディレクションには関わらないようにしているんです。もちろん、ただクライアントとクリエイターをマッチングするだけでは進行がうまくいかない場合もあります。「動画制作の知識がないのでサポートしてほしい」という要望も実際にありました。

佐々木 むしろ、そういう企業が多数派でしょう。

上坂 だからこそ、クリエイターとクライアントがウェブ上で一緒になって動画を作れるコラボレーションツールを開発したんです。

佐々木 一緒に動画を作るコラボレーションツールとは、具体的にどういうものですか?

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