歳川隆雄「ニュースの深層」
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安倍晋三-金正恩首脳会談が4月ジャカルタで実現するか

2015年03月21日(土) 歳川 隆雄
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3度目の日朝首脳会談実現か                                  photo Getty Images

安倍晋三政権は3月12日、来月13日に期限が切れる対北朝鮮経済制裁を2年間延長する方針を決定した。ところが、その一方では北朝鮮による日本人拉致被害者の帰還問題に関する日朝政府間交渉で新たな動きが出てきた。

金正恩がアジア・アフリカ会議に出席か

実は、外務省アジア大洋州局の小野啓一北東アジア課長(1988年入省)が2月末に中国の大連で極秘裏に北朝鮮の特別調査委員会(徐大河委員長・人民軍中将)の実務責任者と接触し、今月中に日朝局長級協議を再開することで合意していた。

両国の外務省局長級協議は、伊原純一アジア大洋州局長(79年)と宋日昊朝日国交正常化交渉担当大使によるもので、昨年10月に北朝鮮の首都ピョンヤンで行われて以来5ヵ月ぶりである。果たして拉致問題の進展はあるのか。

兆しはある。先ず、注目すべきは4月22~23日にインドネシアの首都ジャカルタで開催されるアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議である。同会議は、60年前当時のスカルノ・インドネシア大統領、チトー・ユーゴスラビア大統領、そして金日成北朝鮮国家主席の3人のリーダーシップで始まった。東西冷戦下の「非同盟外交」である。

昨年のアジア・アフリカ首脳会議には、北朝鮮の“元首”である金永南最高人民会議常任委員長が出席した。だが、金永南氏は87歳の高齢であり、最近の同国最高幹部動静をチェックしても姿を現していない。「金永南重病」説である。

そこで急浮上したのが、金正恩労働党第一書記(国防委員長)の出席説である。11年12月に権力を掌握してから3年が経つが、金正恩第一書記は未だ外国訪問を行っていない。モスクワの情報筋によると、ロシアの5月9日の対独戦勝70年記念式典にプーチン大統領から招待された同第一書記がロシアを公式訪問する可能性が高いというのだ。

北朝鮮の“中国離れ”からも合点がいく見方ではあるが、ここにきて北朝鮮は対中、対露関係をリバランスするために金第一書記の最初の外国訪問を祖父・金日成国家主席縁のインドネシアにするのではないかとの観測が浮上している。

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