川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」

肉を食べずに良質なたんぱく質が摂取できる!? 革新的なルピナスの加工技術と、将来の食生活について

2015年03月13日(金) 川口マーン惠美
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〔PHOTO〕gettyimages

ルピナス属の豆から純粋なたんぱく質を取り出す技術

去年の11月19日、工業における革新的な展望を開く研究に与えられるドイツ連邦大統領賞で、ルピナス属の豆から純粋なたんぱく質を取り出す技術に未来賞が与えられた。

ルピナス属というのはマメ科の属の1つで、和名はハウチワマメ。葉っぱが八つ手(うちわ)のようなので、ハウチワというらしい。日本では、春から初夏にかけて蝶々のような形の見事な花を咲かせ、登り藤とも呼ばれる。園芸植物として知られている。

未来賞を取った加工技術は、研究チームが1989年より取り組んでいた。簡単に言うと、ルピナスの豆から純粋なたんぱく質を取り出す技術だが、ルピナスは苦くて、さらに青臭い匂いがあって、そのままでは食品に使いにくい。その不快な味と匂いを分離、除去する方法を開発するのに、ひどく長い年月がかかったのだそうだ。

結局、25種類もあった味や匂いを取り除いて、無味無臭の純粋なたんぱく質の抽出に成功し、ぼちぼち製品化も始まっている。その功績が認められて、めでたく今回の受賞、25万ユーロの賞金も獲得した。

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