本荘修二「明日をつくる女性起業家」

READYFOR代表・米良はるかに聞く、激戦市場でのシェアNo.1の取り方

2015年03月10日(火) 本荘 修二
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女性起業家の方に経営コンサルタント・多摩大学客員教授の本荘が話をうかがう本連載はこれまで、シーズン1として個人に焦点を当ててきたが、2015年より新たに事業・経営にフォーカスしたシーズン2に入る。その幕開けである第二十四回は、READYFOR株式会社の米良はるか代表取締役社長との議論から、参入が相次ぐ新興のクラウドファンディング市場で国内シェアNo.1の理由を紐解く。

インタビュー本文に入る前に、クラウドファンディングとREADYFORのポジションについて説明をしておきたい。

クラウドファンディングという言葉が、このところメディアで見慣れたものになってきたが、これは、多数の人が少額ずつプロジェクト等に資金を提供することを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語だ。

こうした手法は寄付など昔からあったが、インターネットの普及に伴い2000年代に米国で先駆的なウェブサイトが続々と開設され、市場が拡大してきた。米国首位のキックスターターは、2014年だけで22,252プロジェクトが成立し、529百万ドル(約582億円、110円/$)の支援金を集めている。

日本では、2011年3月発足のREADYFORを皮切りに、現在まで十数サイトが開設され、自治体も着手するに至っている。READYFORが集めた支援金は、2011年1千万円、2012年9千3百万円、2013年2億3千7百万円、2014年5億8千8百万円と、急成長を続けている。

READYFOR は、日本の主要10サイト中で2015年一月末現在・金額ベース市場シェア36%(累計)、38%(単月)で首位を走っている。公開したプロジェクト数1,989(成立910)に対して、支援金は累計10.3億円、単月1.04億円に上る。日本で新たに興ったクラウドファンディングという市場で、多数が参入する中、いかにしてREADYFORは首位を獲得して来たのか?

日本の主要クラウドファンディング単月の月次支援額推移出典:http://visualizing.info/cr/crowdfunding/jptrend/#m=a2

まず市場の創造

日本のクラウドファンディング市場はアメリカとは別です。やり始めると、当初想定していたものとは違うな、ということが分かりました。

まず日本はそもそも寄付文化が乏しい。寄付以外でも、米国はいまでもアメリカンドリームを信じているし、そうあってほしいと思っている。日本では、若者とか、経験や実績のない人がお金を集めて夢を追うのは、サギとか賭け事に近いものだと思われかねません。

プロジェクトをやる側も、トラディショナルな融資とかしか分からない人が多い。人からお金を出してもらうこと対して不安があり、自分がやるなんて考えられないよね、となってしまう。

一方、米国では小中学生が、自分のプレゼンをYouTubeに載せたりするのは当たり前のこと。こういった点でも日本とアメリカでは、文化がずいぶん違うから、見せるストーリーも違ってくるんです。

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