堀義人「100の行動」

【世界の中の日本 その2】 日本人としてのアイデンティティを持ち世界と接しよう!

2015年03月04日(水) 堀 義人
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五千円札に描かれていた新渡戸稲造は、日本人として初めて国際連盟事務次長となっただけの人物ではない。日本人の大和魂を世界に発信し続けた傑人だ。新渡戸稲造が『武士道(Bushido)』をフィラデルフィアで刊行したのはちょうど1900年だった。日清戦争と日露戦争の間、日英同盟締結の2年前、日本という新興国が世界の桧舞台に現れ、海外にその名を馳せた時期だった。

世界中が突如現れた得体の知れない日本と日本人に対して「一体何者だ?」と「?」を持っていた時代に、新渡戸稲造は「日本とは何か」というプロパガンダをうち、この『武士道』が一気に世界的ベストセラーとなった。感銘を受けたアメリカのセオドア・ルーズベルト大統領は子供たちに『武士道』を読むように薦めたという。

新渡戸の『武士道』は、言わずもがな、武士道に象徴される日本人の生き方と考え方を紹介している。武士道は儒教と仏教の長所を継承し、義、勇、仁、礼、誠と名誉を深く重んじ、「ノブレス・オブリージュ」、すなわち身分に伴う義務をも包含しているのは、西洋の騎士道とも共通するところだと説く。さらに、個人主義ではなく忠義を重んじ、主君、国家、社会を個より上位に置く思想はむしろ西洋のキリスト教思想よりも優れているとする。

東日本大震災の時、被災者の皆さんが整然と並んで配給を待ち、暴動なども一切起こらなかったことに世界中から惜しみない賞賛が集まった。他国から日本を見たとき、日本社会に脈々と息づいている「武士道」的精神が今改めて世界から評価されているのだと言えるのではないだろうか。

世界の中の日本編2では、日本と日本人が世界への貢献を拡大していこうとする中で、改めて日本人としてのアイデンティティや正しい世界観・歴史観を持つための「行動」について論じてみたい。

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