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photo Getty Images

2月24日、25日の両日、FRBのイエレン議長は上院銀行委員会で証言を行った。市場は証言内容をハト派と受け取り、一時、ドル安が進んだ。その後、1月のコアCPIが市場予想を上回ったことなどを受け、金利引き上げ時期の可能性を読み込んで再度ドル買いが進んだ。

この動きを見る限り、今後もドル高へ期待が根強い可能性を想起させる。FRBの想定や、一般的な認識以上に、一部の市場参加者のドル高期待は強いのかもしれない。今後の為替市場の動向を的確に予測するためには、FRBの金融政策に対するスタンスを冷静に分析し、市場参加者の動きを考える必要がある。

過剰とも言える市場のドル高期待

イエレン議長の証言を客観的に評価すると、特段、真新しい材料は見当たらない。議長は、利上げのリスクに言及し、今後、数回の会合で利上げが行われる可能性が低いことを示した。市場はこれをハト派と受け取り、金利引き上げの時期が後ずれする可能性から、一時、ドルが売られた。

ドルが売られた背景には、市場がFRBの想定以上に利上げを期待していたことが想定される。議会証言は、「金融政策の正常化に対して辛抱強くいられる」というこれまでの考えを踏襲した。景気が予想通り回復すれば会合ごとに利上げを検討するという発言も、正常化は指標次第という考えに沿う。

これまで、多くの市場参加者は年央の利上げを予想していた。FRB会合の複数回との表現を2回と仮定すると、利上げは今年6月以降ということになる。5月はFOMCが開催されないためだ。イエレン議長の過去の発言に照らしても、今回の証言に真新しい部分は少ない。市場は、その発言をドル売り材料ととらえた。

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