高橋洋一「ニュースの深層」
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橋下徹・大阪市長vs.内閣官房参与の
大阪都構想めぐるバトルが、案外面白い

2015年02月09日(月) 髙橋 洋一
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橋下徹・大阪市長の都構想をめぐるバトルが面白い   photo Getty Images

ISIL(いわゆる「イスラム国」)のテロはみていられないが、国内での政策議論は非暴力であり、大いに結構である。大阪都構想について、5月17日に住民投票を行う方向となっており、それに向けて、関西で面白いバトルが展開されている。

 橋下市長より藤井教授のほうが分が悪い

筆者は東京生まれ・育ちなので、大阪人の行動スタイルは、言い方が悪いかもしれないがとても興味深い。以前の大阪の地下鉄では、誰も並ばずに、ドアが開くと、アメフットボールでオフェンスとディフェンスがぶつかり合うように、電車から出る人と入る人がぶつかり合う光景に驚いたものだ。最近では、東京のように行儀よく列に並んでいるので、大阪らしさがなく、ちょっと残念だ。

大阪都構想について、これまで刺激的な発言をしてきた内閣官房参与を務める藤井聡・京都大大学院教授に対し、橋下徹・大阪市長は公開討論を申し入れていたが、藤井教授が拒否してしまった。

筆者は両人ともに個人的によく知っているだけに、おおいに公開討論を期待していたが、本当に残念である。藤井教授の言い分は、「権力による言論封殺には屈しません」ということで、自身のサイトに公表されている(http://satoshi-fujii.com/)。

藤井教授は、「討論ではなくケンカの申し入れで一種の脅迫」としているが、テロのように命が取られるわけでないのだから、関西のノリで橋下市長との公開討論がみたいと思っている人が多いだろう。

橋下市長と藤井教授のやりとりは、ネット上でわかるが、いささか両者ともに口が汚かったと思う(関西人なので、これもありかと思う)。ただし、内容について政策論の観点からいえば、正直いって藤井教授のほうの分が悪い。

特に、藤井教授がいう「大阪都構想:知っていてほしい7つの事実」(http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/01/27/fijii/)のうち、財政に関する「事実3:年間2200億円の大阪市民の税金が市外に「流出」します。」と「事実4:流出した2200億円の多くが、大阪市「外」に使われます。」を取り上げてみよう。

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