牧野 洋の「メディア批評」
2015年02月06日(金) 牧野 洋

有料会員数40万の大台目前も、米紙との比較では大きく立ち遅れる日経電子版

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日経電子版のスクリーンショット

「世界第4位」と強調する日経電子版

インターネットの台頭で世界各国で新聞界は苦境に追い込まれている。局面打開の切り札として期待されているのが電子版だ。

日本へ目を向けると、日本経済新聞社が電子版で最も成功しているといわれている。同社は1月16日、年初時点で電子版有料会員数が39万891人に達したと発表。40万人の大台乗せも時間の問題となってきた。

電子版の強化に向け、日経は昨年11月にはクラウドサービス大手の米エバーノートと提携。その際には自社紙面の1面で提携ニュースを報じ、記事中で「日経電子版の会員は有料会員約38万人を含めて約250万人」と書いている。

有料会員が初めて30万人を突破したのは2013年5月。それについても同社はやはり1面で次のように伝えている。

〈 世界の新聞メディアの電子版有料会員数は米ニューヨーク・タイムズが113万、米ウォール・ストリート・ジャーナルが90万、英フィナンシャル・タイムズが33万(米AAMなど調べ)。日経電子版はそれに次ぐ規模になりました。 〉

このような比較は妥当なのだろうか。結論から言えばミスリーディングである。自社紙面の1面を使って「世界第4位」と強調するほどではない。

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