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アップルの時価総額がマイクロソフトの2倍に: なぜ、ここまで差が開いたのか?

2015年02月05日(木)
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〔PHOTO〕gettyimages

業績好調が続く米アップルの株式時価総額が、ついに米マイクロソフトの2倍に達したという。アップルの時価総額が産業各界を代表する有名企業の何倍に達した、という話はよく聞くが、今回は同じIT業界で長年ライバル同士と見られてきた間柄だけに、関係者には感慨もひとしおのようだ。

●"How, and Why, Apple Overtook Microsoft" The New York Times, JAN. 29, 2015

上記NYT記事によれば最近アップルの時価総額は6,830億ドル(約80兆円)に達し、マイクロソフトの3,380億ドル(約40兆円)の約2倍に達したという。

両社の株価とも、この1年ほど堅調に推移してきたが、直近の四半期業績でアップルが史上最高益を記録して株価が急上昇したのに対し、マイクロソフトは4期連続の減益となったことで株価が急落した。これが冒頭の結果に結び付いた。

Apple Inc. Stock Chart

Microsoft Corporation Stock Chart

両者の明暗を分けたもの

マイクロソフトの時価総額が史上最高となる6,200億ドルを記録したのは1999年のことだ。絶頂期のマイクロソフトとは対照的に、当時のアップルは共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏が暫定CEOに復帰して2年足らず。同社にとって起死回生の一打となるヒット商品「アイポッド」が発売される前のことで、アップルはまだ存亡の淵に立たされていた。

しかしアップルはここから「アイポッド」、「アイフォーン」、「アイパッド」へと続くモバイル路線に舵を切って大成功を収めたのに対し、マイクロソフトはパソコン上の「ウィンドウズ」という主力商品にこだわり続けてモバイルの潮流に乗り遅れた。これがその後の両者の明暗を分けたとされる。

ここへ来て漸くマイクロソフトは次期OSの「ウィンドウズ10」を無償化し、これを搭載した同社製スマートフォンの売上拡大を狙うが「遅きに失したと」の見方もある。

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