本荘修二「明日をつくる女性起業家」

明日をつくる気鋭の女性起業家たちに学ぶ、これからの時代を生き抜く14のヒント(後編)

2015年02月02日(月) 本荘 修二
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これからが楽しみな素敵な女性起業家の方に経営コンサルタント・多摩大学客員教授の本荘が話をうかがう本連載の第二十三回は、これまでのまとめをお届けしています。

これをやるんだ!という起業にフォーカスした前編に続き、後編は女性起業家の生き方を中心にエッセンスをあぶり出す。起業するまでの生き方、起業後の取り組みなどは読者のみなさんにとっても刺激になるだろう。ご自身を振り返り、これからのヒントにしていただけたら幸いである。

まず行動し、仮説を試す

何がしたいか分からないという人がよくいるが、本連載に登場した女性起業家はその対極にいる。

アイランドの粟飯原理咲さんは、小学生のときに行った筑波万博で未来都市のイメージを抱き、筑波大学に進んだが、「まるでそうじゃなかった」となる。maojian works毛見純子さんは、メディアを志望してベネッセに就職したが、「入ってみると教育の会社で、あまりメディアじゃなかった」という。しかし、これが結果オーライとなる。

GEM Partnersの梅津文さんは、警察庁に入って、いまは映画のマーケティングをやっている。プレミア・リンクス関谷英里子さんの場合は、転職もベンチャーもこれだと決めて、そこに進む。しかしその後、やってみてから転換する、というパターンだ。そしていま、関谷さんはスタンフォード大学に留学中だ。

あたかも、人生そのものがスタートアップ=新興企業のやり方のようだ。やれば失敗するかもしれないが、やらないままでは後悔しかねない。自分の人生、信じるようにトライすればよいのだ。

しかし、一つのテーマに盲信してはいけない。リーン・スタートアップという事業創造の手法があるが、すぐ試してみて軌道修正やfail fast(早くあきらめる)するのだ。和えるの矢島里佳さんは、OB・OG訪問でマスコミ志望だった就職先の仮説を検証したことで、早期の転換ができた。Cinnamonの平野未来さんは、留学しようと早く大学の単位をとり、MITの授業に潜り込んだが、期待はずれで結局留学しなかった。とにかく行動して仮説を試すことだ。やったことがハズレでも、すぐに次のテーマは見つけられる。

失敗もあるが、前に進むことが不可欠だ。先のことはわからないのだから、無理に探したり追い求めたりはせず、そのとき信じたものに全力投球する。遠い先までキャリアを設計するというアプローチとは異なる、これからの時代の新しい生き方ではなかろうか。

セレンディピティ(偶然から得る力)を持つ

人生はセレンディピティ(偶然から得る力)が大切という。

Empactのサラグリーンさんは、特に理由もなく、インターンでもらったお金で航空券を買い、アフリカのウガンダに行った。そしてウガンダで、「私も何かをしなければ」と思い立ち、アントレプレナーシップの啓蒙活動を始めた。

ジャパントラディショナルカルチャーラボの神森真理子さんは、大企業からベンチャーへの転職で、かつてないカルチャーショックを受けたが、結局は経営者のそばで仕事をして多くを学ぶことが出来た。毛見さんは、東北大震災でコンサルティングの仕事がなくなって、新しいことをやろうとジャージーワンピースを商品化した。本連載に登場した女性起業家のほとんどが、偶然からひらめきやスキル、人のつながりなどを得て、事業につなげている。

ジャパントラディショナルカルチャーラボの神森真理子さん
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