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自分で判断して敵を攻撃する「自律的AI兵器」の開発が加速、すでに実戦配備も!

2015年01月29日(木) 小林 雅一
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「CODE」プロジェクトのイメージ(DARPAホームページより)

自律的な軍事ドローン開発計画がスタート

米国防総省傘下のDARPA(国防高等研究計画局)が、自力で判断して敵を攻撃する「自律的な兵器」の開発を加速している。つい先日も、軍事用の「ドローン(無人航空機)」に自律性を持たせるための研究プロジェクトを開始し、その技術案を軍需企業などから公募し始めた。

●"ESTABLISHING THE CODE FOR UNMANNED AIRCRAFT TO FLY AS COLLABORATIVE TEAMS" DARPA, January 21, 2015

「CODE(Collaborative Operations in Denied Environment)」と名付けられた同研究プロジェクトでは、複数のドローンを1人のオペレーター(人間)が操作可能にすることを目指している。

これまでドローンは人間が操作していたため、原理的に一機につき最低1人のオペレーター(操縦者)が必要とされた。が、現実的には、1人では済まないことが大半だった。

たとえば現在のイラクなど紛争地帯では激しい戦闘に備えて、1台のドローンに2人のオペレーターと1人のアナリスト(状況分析官)、つまり都合3人の専門家が割り当てられる。これは米軍関係者にとって、耐えがたいほど非効率なやり方だ。

特にドローンのオペレーターは、米軍兵士の中に志願者が少ないため、軍の上層部が困っていると言われる。紛争地から遠く離れた米軍基地でドローンを遠隔操作するのは精神的に酷いストレスとなる上、誰からも尊敬も感謝もされないからだ。

このため国防総省では、なるべく少ない人員で効率的にドローンを運用したいと考えている。そこで、1人のオペレーターに複数のドローンを任せるための研究プロジェクトを開始したのだ。ただし、たった1人の人間が、同時に複数の機体(ドローン)を操縦するのは常識的に考えて無理がある。そこで各ドローンに高度なアルゴリズム(ソフトウエア)、つまりAI(人工知能)を搭載し、これによって複数のドローンが自律的、かつ互いに連携しながら任務に当たれるようにする。

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