川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」

やはり相撲は日本の国技である! 緊張と弛緩が心地よく繰り返される大相撲の醍醐味

2015年01月23日(金) 川口 マーン 惠美
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1963年、横綱時代の大鵬(中央) 〔PHOTO〕gettyimages

思い出すと懐かしい歴代の名力士たち

すごく久しぶりに大相撲を見に行った。初場所11日目。

相撲は、私の若かったころ、少し忘れられかけた時期があって、その後、若年ファンを巻き込んだ若貴ブームがあり、そのブームが去ったかと思ったら、今度はモンゴル力士が現れて盛り返し・・・と、さまざまな変遷を経て今日まできた。総括して言うなら、やはり相撲は日本の国技である。

私の記憶の中には、まだ大鵬という美しいお相撲さんがいる。大鵬と柏戸の時代だ。

そのあと、北の湖という、ふてぶてしくも憎めない強い力士や、りりしいけれど、どうしても横綱になれなかった貴の花、学生相撲から現れた輪島などが活躍した時代に入る。貴公子のような若三杉とか、ハワイ出身の小山のような高見山とか、小兵の鷲羽山とか、潰れたような顔の黒姫山とか、そこにやんちゃ坊主のような千代の富士が出てきて・・・、ああ、思い出すと懐かしい(この懐かしさを共有できない若い読者の皆さん、退屈させてごめんなさい)。

ただ、あのころ、相撲は若い人が夢中になるスポーツではなかった。学校で話題になることもなかった。私が相撲好きだったのは、父の遺伝だったのか。高校時代、相撲のある時にはすっ飛んで家に帰り、宿題をしながらテレビを見ていた覚えがある。テレビ中継の最初の時間帯には、十両の最後の取り組みも見ることができた。

当時、蔵間という力士がいた。まだ、彼が有名になる前だったが、私は密かに彼のファンを自称していた。その後、入幕して活躍し、引退後は、病気で若くして世を去った力士だ。

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