オルタナティブな若者たち
2015年01月24日(土) 池田真隆

「いっしょに暮らし、コミュニケーションをとることで偏見をなくしたい」 多国籍シェアハウスを海外展開する24歳

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台湾でのボーダレスハウス事業を立ち上げた青山明弘氏

シェアハウスが流行りを見せるなか、現地人と外国人が半々で暮らす多国籍シェアハウスがある。その名は「ボーダレスハウス」で、2007年3月からサービスを開始し、都内に63物件、約600人が入居している。2014年11月には、台湾にも物件をオープン。手がけたのは、新卒2年目、24歳の若者だ。海外の人と交流することで、偏見をなくし、「戦争をなくしたい」と力を込める。

ボーダレスハウスの台湾事業を立ち上げたのは、ボーダレス・ジャパン(東京・新宿)の青山明弘氏(24)。2014年10月末に台湾に単身渡り、現在は現地人スタッフと学生インターンの計3人で事業を進めている。

3ヵ月で4物件を確保、入居者の募集を2014年12月から開始し、すでに台湾・アメリカ・イタリア・韓国・日本の5ヵ国出身の社会人や大学生が入居している。毎日、2~3時間ほど、リビングに集まり英語や慣れない台湾語でコミュニケーションを取る。お題はその国の生活・流行・宗教など日によって異なるが、異文化交流に積極的な人が住んでいるので、毎日話は尽きない。

留学生として台湾に来ても、現地の人と友達になる機会が少なかったり、語学学校に通っている学生とだけしか交流できないという人には、うってつけのシェアハウスだ。

異文化交流だけでなく、家賃や契約にもこだわった。台湾では、1年単位の短期契約をおこなう不動産が少なく、留学生は大学が紹介する家賃が割高な部屋や寮に住むのが一般的。そこで、1ヵ月からの契約を可能にし、家賃も複数人部屋ではリーズナブルに抑えている。

国境を越えてつながるボーダレスハウス

さらに、このシェアハウスに住んでいると、格安で海外を行き来することも可能になる。「フリーハウスエクスチェンジ」という制度で、利用者は1週間から1ヵ月以内なら無料で異なる国のボーダレスハウスに住むことができる。今は、日本・韓国・台湾の首都にあるので、3ヵ国を旅するときには、現地宿泊費は不要だ。

だが、現地ではすべてがうまくいっていたわけではない。中堅企業経営者であるオーナーと物件契約に関して揉めた際、「お前みたいな若造じゃ話にならない。日本の社長を連れてこい!」と凄まれたという。危うく契約破談になるところであったが、「早く多くの人にボーダレスハウスを広めたい」との想いから、オーナーを説得。現地人スタッフの頑張りもあり、無事契約までこぎつけた。

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