堀江貴文インタビュー vol.2「フジテレビ買収失敗の原因は、実は社内の謀反だったんです」

vol.1 はこちらをご覧ください。

田原 堀江さんは近鉄バファローズの買収に失敗した後、次はフジテレビを買収しようとしました。なぜフジテレビだったんですか?

堀江 フジに行くのは、ユーザーを増やしたかったからですね。

田原 どういうことですか。

堀江 ネットのユーザーを増やしたかったからです。

 その増やす手段を、出来るだけ安く手に入れたかったからですよね。

田原 それでニッポン放送の株を買いますね。

堀江 ニッポン放送を買うのが、一番安くテレビ局を買う方法だったんです。

田原 堀江さんの小説(『拝金』)の中では、ニッポン放送とフジの関係を"オッサン"が指摘することになっているんだけど、現実にはオッサンはいない。だから、堀江さんが自分で考えたんだよね。

堀江 あんなの難しくないです。あれは『会社四季報』を見たら分かるんですよ。持ち株関係をみればすぐに思いつく。

田原 でも誰だって会社四季報を読んだことありけれど、そんなこと思いつかないですよ。なんでそれだけで「これ、行ける!」と思ったわけ?

堀江 だって当たり前でしょう。行けると思いましたね。

田原 大冒険でしょう?

堀江 "大"かどうか分かんないですけどね(笑)。

三木谷さんも孫さんも目的は同じです

田原 僕が、堀江さんの考えに間違いないと思うのは、結局、楽天の三木谷さんもその後にTBSを買収しようとするからですよ。

堀江 そうですね。

田原 それで、ぼくはこの前、三木谷さんに「なんで堀江さんが失敗したのにまたやるんだ」と聞いたんです。そしたら、「やっぱりメディアが欲しかった」と言うんですよ。

堀江 メディアが欲しかったということも同じですが、それだけじゃない。僕と三木谷さんの間ではたぶん目的も一緒なんですよ。楽天という球団を持った目論見だって、彼と僕とは一緒なんですよ。

田原 それを言うなら孫さんも・・・。

堀江 そう、かつて孫さんがテレビ朝日を買おうとしたのも、そしてホークスを手に入れるのも、目的はみんな一緒なんです。

田原 その目的はいったいなんですか。

堀江 これはメディア業界の人だけじゃなく、大前研一さんなんかもものすごく誤解しているんですよ。

田原 大前研一さん、どういう誤解をしているんですか。

堀江 大前研一さんは「コンテンツが欲しいんだろう」と言うわけです。

田原 コンテンツ? 番組ですか?

堀江 「番組とか映像資産とか、あるいはコンテンツを作る人たちとか、そういうのが欲しいんじゃないか」って言っているんですよ。

 「それだったらヤフーみたいに全方位型でいろんな局と付き合うほうがコンテンツを集めるには一番いいのに、アイツは間違っている」っていうことだったんです。だけど、それは大前研一さんは非常に誤解されているんですよ。

 コンテンツなんていうものはカネで買えるんです。実際、テレビ局がコンテンツを作っているかというと作ってません。

田原 ほとんど作ってないよね。外部の製作会社なんかがつくっていますね。 

堀江 いまだってテレビドラマの原作なんかほとんどマンガじゃないですか。マンガがほとんど原作になっているわけだし、そもそも製作は外注です。

田原 それはドラマだけじゃないね。

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