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 元社長が会社を訴えるなど、一流企業らしからぬ醜態劇を繰り広げる富士通。今度は、これまでいっさい取材に応じていなかった「富士通のドン」秋草直之相談役(71歳)が、沈黙を破って反撃に出た。それも、呆れるほどの強烈な「元社長批判」である。

〈社長は自らを律し、細心の注意を払って事に当たらなければならない。知らなかったじゃ済まないですよ〉〈富士通にとって今回の騒動は「社長の暴走をいかに止めるか」という話なんです〉(『日経ビジネス』7月19日号)

「暴走した」元社長とは昨年9月に社長を辞任していた野副州旦氏(くにあき・63歳)。野副氏は、今年3月になって、「辞任は現経営陣に強要されたものだった」として、取り消しを求める手紙を会社に送りつけ、その後、社長としての地位保全を求める訴訟に発展している。

 最高権力者として社内に影響力を持つ秋草氏はインタビュー記事で、野副氏が取引先との会食を勝手にキャンセルしたり、会議を抜け出して女優に会いに行ったりしていたことまで暴露している。まさに泥仕合だ。

 また、インタビューに続く特集記事によると、野副氏が騒動の渦中、黒川博昭相談役を訪ねて「和解を申し入れ、多少の生活費の工面を求めた」という。野副氏は、当然のことながらこれに猛反論する。

「あの記事はひどい。ボクはおカネがほしい、工面してほしいなんて言った覚えはない。あの記事は、3分の2くらいがウソですよ。私のことを、『反社会的な勢力と付き合いがあった』と言っていたのに、今回は『お客様に評判が良くなかった』と言っている。論理の展開がよくわかりませんよね。
  日経新聞には最近、富士通の広告が何度も出てるけど、ぜひね、そういうことを書いてもらいたいですよ」

 かつての社長同士が罵りあうとは常軌を逸しているとしか思えないが、どちらかがウソをついているのも、また事実である。



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