堀江貴文インタビュー vol.1 「ホリエモンにネットでお金を儲ける方法を聞く」
田原 総一朗

田原 堀江さんこんばんわ。

堀江 よろしくお願いします。

田原 どうぞよろしくお願いします。

堀江 (上着を脱いだ田原氏を見て)あ、Tシャツになっちゃった。

田原 部屋が熱いからね。

堀江 ハハハハ。

田原 堀江さんね、僕もツイッターとかね、あるいはブログとかやっているんです。でもね、ネットに書いてもそれ自体は商売にならないですね。これはほかの人に聞いてもそうですね。でもボランティアじゃプロは育ちません。そんな中、堀江さんは商売になっている。なんでなるんですか。

堀江 それは工夫しているからじゃないですかね。

田原 あんまり聞くと、商売の手の内を明かすのはよくないかもしれないけれど。

堀江 いや全然。どんどん、僕は市場がむしろ広がっていったほうが興味を持つ人たちが増えて・・・。

田原 メールマガジンは有料の会員が何人ぐらい?

堀江 まあ今数千人です。まだ一万人いかないぐらいですけど、まあでも数千人は集まりましたね。

田原 で、月いくらですか。

堀江 月840円のメルマガで。

田原 すごいじゃない!

堀江 まあそうですね。まだ雑誌の規模にはいかないですけど。

田原 だけども、ひとりあたり1年で約1万円だよね。少なくとも年間に数千万ですね。これで十分食えるんだ。

堀江 「食える」という意味では全然食えますけど。

田原 もっとも堀江さん、十分カネがあるからな。

堀江 いやいや、カネはなくなりました。208億円払いましたから。もう本当になくなったんです。

 メールマガジンはどうすれば成功するか

田原 堀江さんはかつて5000億円持ってたんだからね。

堀江 だからそれはバーチャルマネーですから。全部なくなりました。ホントひどい話ですから。

田原 それで、今は数千万円入ってくるわけね。

堀江 一応、フローで入るようになりました。それはいくつか工夫をしているからですよ。

 最初メールマガジンを始めたときって、当然そんなには(会員は)いないんです。いつも僕の本を買っていただいている方とかそういう方々に最初に会員になっていただいたんですけど、その後はいろいろやり方を変えたんですよ。まず一つはコンテンツをどんどん充実させていくことです。

田原 え?

堀江 コンテンツです。コンテンツを充実させていくっていうと、例えば雑誌の人たちが考えるやり方っていうのは、もともと紙の雑誌の発想があるせいか、フィードバックにやっぱり時間がかかるでしょう。雑誌の場合、どんどん誌面を変えていくにしたって、毎週、読者の希望をいれて誌面を変えるのって難しくないですか?

田原 うん。それとまあ双方向性じゃないね、完全に。一方通行で・・・。

堀江 でも雑誌には双方向性の機能ってあったわけですよ。

 例えば新聞だったら投書欄だったり、『週刊少年ジャンプ』だったらジャンプ放送局という投稿コーナーだったり、読者参加ができますよね。常連の投稿者である「葉書職人」みたいな人がいたり・・・。ラジオとかでもそういうのあります。読者の方とかリスナーの人たちが投稿するっていうのがある。そういう人たちって必ず買ってくれて、すごいリピーターになりやすいじゃないですか。

 ぼくも、そういうコンテンツを始めてみようかって思っていたら、結構質問がきた。質問に答えるっていうのは、僕からしてみたらコンサルティングなんですね。

田原 なるほど。

堀江 コンサルティングってちょっとやっていたわけですよ、いろんなところで。

田原 かつてはね。

堀江 今もやっているんです。個別で何十万円とか何百万円とかでやるコンサルティングってあるわけです。

 それをネットでやったらどうなるだろうってことで、トライアルとして昔、ブログで一回三万円の有料コンサルティングをやってみたら、結構来たわけです。(料金の)決済の仕組みとかはあんまりよくなかったんですけど、かなり来ていた。

 そこでちょっと考えたんですよ。「月840円のコンテンツの中で、みんなに見られるという前提でQ&Aをやってみたら面白いんじゃないか」と。そうしたらそれがまず当たったんですね。それが評判になって2000~3000人増えたんですよ。

 で、さらに、ツイッターってフォロワーがすごいいるじゃないですか、50万人とかいるわけです。その50万人のフォロワーの人たちにどうやってアプローチするかって考えたんです。50万人の人たちの中に、「メルマガ取りました」とつぶやいてくれたり、メルマガの感想を書いてくれたりする人がいる。僕がそれをそのままリツイートしていたら、それも結構宣伝になった。それでまたさらに増えていった。

 コンテンツもどんどんフィードバックもするようにしました。例えば、僕が一週間何をしていたのか知りたいっていう要望があったので、「じゃあそれは日記を書きましょうか」という話になって始めた。要は僕はうまいもんを食べに行ったりもするし、いろんな人たちと会う。日記に、そういう話を入れるようにしたんです。

田原 そんなんで有料の会員できるのかな?

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堀江 新聞のコンテンツでも、「首相の一日」とかあるじゃないですか(笑)。結構、日記のコンテンツってないですか? 雑誌を見ていたら、有名人の食事日記みたいなのがあるでしょう。

田原 ありますね。

堀江 「ちょっと脂肪分摂りすぎですね」とか栄養士の人たちが書いているコンテンツって読みません?

田原 いやあるけれど、週刊誌は、結局はヌードで売っているんだから、後の記事は売れ行きにはたいした影響はないんだ。

堀江 そんなことないですよ(笑)。僕だって必ず見たくて買っている雑誌とかありますよ。

 例えば『週刊プレイボーイ』を毎週買っていたんですけど、なんで買っていたかっていったら、リリー・フランキーさんのエロ人生相談が面白いんです。それが楽しみで買っていたくらいですから。

 そういうQ&Aのコンテンツも僕はすごい好きだし、誰か特定の人、僕に興味がある人だったら、僕が何をしたとか、僕が何を食べたっていうことに結構興味があるらしい。

 昔、講談社の『大人の週末』っていう雑誌で毎月、僕は何を食べたかっていう連載をしていたんです。もう打ち切りになったんですけど、それとかも結構一部の人たちに惜しまれていて、その人達のために今はメルマガで連載をしています。

田原 やっているわけですか。

堀江 はい。何を食って、どこのメシがおいしいとかっていうのを、URL付きで入れておく。すると、それを見てお店に「メルマガ見て来ました」みたいにして行く人が、ある程度いる。

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