長谷川幸洋「ニュースの深層」
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野田も仙谷も自民党も迫力不足
土俵際で菅政権が生き残り、政界再編も大連立も消えた

残る焦点は「大増税」

2011年06月17日(金) 長谷川 幸洋
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〔PHOTO〕gettyimages

 与野党を巻き込んで展開された「菅降ろし」の策謀は、ひとまず失敗に終わったようだ。肝心の菅直人首相が驚異の粘り腰を見せる一方、攻める側が土壇場で腰が引けてしまい、攻めきれないでいるからだ。

 このままなら2011年度2次補正どころか、秋から本格化する12年度予算編成さえも菅の手に委ねかねない展開である。

 菅は6月15日夜、亀井静香国民新党代表と会談し、亀井から内閣改造の進言を受けた。おそらく菅は改造をめざすだろう。政権が窮地に陥ったとき、内閣を改造して求心力を取り戻そうとするのは常套手段である。

「次は、あんたが大臣だ」とささやかれれば、たいていの政治家はとたんに腰砕けになって、忠誠を誓ってしまう。菅は攻撃に回ると強い。「どうせ、オレと本気になって刺し違える覚悟のある奴はいない」と見切って、相手の弱みにつけこんでくるはずだ。

 逆に菅降ろしをめざす側は、これがラストチャンスになる。

 菅が一本釣りで狙った議員に声をかけても、だれもが次々と「総理、もうお辞めください。潮時です」と拒否できれば、菅は内閣改造もできない政権であることが明々白々になって、再びピンチに陥る。

 そうなれば、内閣にとどまっているほうがみっともない。閣僚の中から「私は菅政権についていけない。辞任する」という動きが相次いでもおかしくない。

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