『人間同士の出会いには限界があるのか?』
そんな根源的な問いに対して、17歳の少年が1つの答えを提示しました。ロシア人の高校生であるアンドリュー・トルノフスキ君が創ったウェブスタートアップのChatrouletteは『世界中の人間といつでもどこでもランダムにリアルタイムチャットが出来る』サービスです。米国の著名マーケティングリサーチ会社のcomScore(*1)のデータによると、2009年末時点では300人程のユーザーでスタートした当サービスは、翌年2月にはユニークビジターが世界中から390万人に急増しています。
当初は多くの人々がその過度なオープン性に対して否定的でしたが、世界中の若者はこのサービスのユーモアに強い共感を示しました。最近日本で注目されがちなFacebookやTwitter等のソーシャルネットワーキングサイトとはなったく異なる切り口から世界を驚かすChatrouletteというサービスについて、本日はご紹介をしたいと思います。
2009年11月、Chatrouletteはロシアのモスクワで誕生しました。無料動画チャットサービスのSkypeに飽きたアンドリュー君は、3日間で個人的にプラグラムを書き上げました。
今年の2月13日に掲載されたThe New York Times(*2)の取材に、彼は当時のモチベーションを以下の様に振り返っています。
『Skypeは確かに良いサービスだったよ。でも、僕は同じ友達とばかり話すのに飽きてしまったんだ。そして自分と同い年の子たちが感じている気持ちも分かっていたつもりだから、このサービスを創ろうと思ったんだ』。
ウェブを通して世界中の人間とこの瞬間コミュニケーションを取ることが可能だったら?そんな好奇心がこの型破りなチャットサービスを生み出しました。そして仲間内で始まったChatrouletteは短期間で予想以上に成長。自室の限られたスペースでの運営が困難になったことから、アンドリュー君は親戚から資金援助を受けてサーバーを増強し、サイトへのトラフィックをさらに伸ばしました。
こうして100%口コミで始まった当サービスのユーザーは中国、米国、オランダ、ブラジルと世界中に広がって行ったのです。
いったいどういうサービスなのか?Chatrouletteの強みはシンプルでオープンな使用方法です。サービス登録は16歳以上から、そして登録は無料なのでウェブカメラを持っていれば今日から試すことが可能です。
サイト上の、『Play』ボタンをクリックすると、相手の顔が画面上に現れて会話がスタート。ユーザーは気軽にChatrouletteの独特な世界に入ることが出来ます。そして『Next』ボタンをクリックすれば、次の相手との会話へ瞬時に移動が可能なのです。
この気軽なコミュニケーションスタイルもユーザーから好評を得ていますが、Chatrouletteのもう一つの醍醐味、それは突如画面上に出現するユーザー層の多様性にあります。異なる国、性別、趣味、文化、肌の色の相手が登場する偶発性や、チャット履歴が残らないシステム、そして匿名性。(露出等の不快なことが起きた場合は『スパム報告』も可能です)。
参考資料:
*1 Chatroulette Quadruples To 4 Million Visitors In February
*2 Chatroulette’s Creator, 17, Introduces Himself
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