自身の投票を済ませ、ぶら下がり会見をする直前、菅首相が問題のメールを見てしまった瞬間(7月11日)結局、この夏の参院選は、何が争点だったのだろう。「消費税10%」も、選挙が終われば現実味を失う。ただ、民主党の大敗で、分裂の可能性は高まった。参院選は、混乱に乗じて誰が得をするかというゲームの幕開けに過ぎなかったのかもしれない―。
7月11日、参院選投開票日の午前11時頃、菅直人首相(63)は伸子夫人(64)と連れ立って、東京・武蔵野市の井之頭小学校に投票に訪れた。
首相官邸でのぶら下がり取材さえ嫌い、朝の挨拶をしようとする記者に「声をかけるな」と怒鳴る"イラ菅"だが、さすがの劣勢に愛想のひとつも振りまこうと、投票を済ませた後、記者団の取材に応じることになった。
投票所を後にしたその時である。携帯を取り出し、メールを覗き込んだ菅首相の表情がサッと変わった。
「投開票日の朝まで、菅首相は目標に設定した54議席には及ばずとも50前後で踏みとどまるだろうと楽観視していました。あの携帯メールは出口調査の経過を伝えており、アンチ民主の動きがあまりに強いことに打ちのめされ、50議席割れを覚悟したのです。状況を察知した秘書が取材を打ち切るようにして、そそくさと帰宅しました」
(全国紙政治部記者)
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