日高屋 神田正会長 貧乏が生んだ"逆転の発想" 転職15回、5坪のラーメン店から始めた青年が売上高227億円の大チェーンを築いた

2010年07月23日(金) FRIDAY
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 神田氏は、さらに、出店の際の立地もファストフードに"便乗"した。自分たちで立地条件を調査するのではなく、マクドナルドと吉野家に挟まれた場所を探して、そこに店をオープンさせた。そうすることで、客の流れを利用しつつ、調査のための費用も節約したのだ。

野菜炒めやチャーハンなど火を使う料理は中華鍋で調理する。「完全な自動化はしない方針」(神田会長)だ

 そんな逆転の発想で、会社を成長させてきた神田氏は、ラーメンの味についても独自の哲学を持つ。「10人に食べさせて、10人が満足する味は基本的にない。

 だったら、10人中6~7人が満足する"まあまあ"のおいしさでいい」というものだ。これは、安くて手軽なラーメンを提供するという日高屋を支える土台でもある。

 神田氏は、そんな逆転の発想を生んだ自身の貧乏体験をこう話す。

「弁当のおかずに時々入る福神漬ですらおいしいと感じた。

 学がなかったので、信頼できる人をパートナーにして彼らに頼った。貧乏だったからこそ、自分なりの工夫をしてきました。その結果、逆転の発想と言われるようになったのです」

 日高屋は現在、首都圏で500店舗態勢を築くべく、味やメニューの改良に取り組んでいる。神田氏の「逆転の発想」は、これからも活かされることになるのだ。

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