上海のヒミツ

ブランド品、アニメグッズから日本人の技術、キャリアまで買い集める「チャイナマネー」

中流層にまで日本個人旅行が解禁

2010年07月25日(日) 須藤 みか
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 7月1日から、中国人の観光ビザの発給基準が緩和された。1年前に、中国人の富裕層を対象にした個人旅行が解禁になったが、年収25万元(約350万円)以上という条件だった。

中国人観光客誘致のためには、街や公共交通機関にあふれる「なんちゃって中国語」表記も正確にする必要がある。

 それが今回、大手クレジット会社が年収6万元(約78万円)以上に発行する「ゴールドカード」の所持していることなどが条件とされた。ビザが発給される対象は一気に以前の10倍の1,600万世帯にまで広がったのである。

 読売新聞によれば、すでに個人観光ビザの中国国内での申請・発給件数は先月に比べて倍のペースで急増しており、その約半分が上海の総領事館で発給されているという。

 日本政府観光局(JNTO)のHPを見ると昨年、日本を訪れた中国人は100万6千人を超え過去最高を記録。金融不況の影響で、他国からの客が軒並み落ち込むなかで、わずか0.6%ながらも前年より伸びている。

「今度、日本へ1週間旅行する予定。化粧品とアニメ系のキャラクターグッズと、デジタルカメラを買いたいと思っています。お金は大体いくらくらい持って行けば足りますか」

「今年の10月に友人と日本へ旅行しようと計画している大学生です。あまりお金がないけど、芸能人グッズを買ったり、美味しいものを食べたいと思っています。一緒に行く友人はアニメ好きなので、秋葉原に行きたいと言っています。安くて美味しい店やディスカウント店など学生向けの店があったら、教えて下さい」

 ネットの掲示板の「日本旅行」のコーナーでは、旅行指南を望むこんな投稿が定期的に寄せられる。

 アドバイスを返すのは、日本旅行を扱う中国の旅行会社であったり、日本を旅したことのある個人だ。間違ってはいないが、ツボはそこじゃないんだが、と思うことしきり。回答者が紹介する、日本の旅行情報が得られるという中国語のおすすめサイトをのぞいた。

人気グループ、嵐が日本観光を呼び掛けるが、果たして効果は・・・。

 日本の情報系サイトの写真を拝借してきたのかビジュアルだけは体裁が整っているが内容がスカスカだったり、通り一遍の情報でお茶を濁していて目新しさも意外性もないものがほとんどだった。

 ちらり見た日本のテレビや新聞の報道では、中国人観光客の購買力に期待はしているが実際のところ、彼らがお金を落とすのはブランドショップやデパート、家電量販店ばかり、のようだ。

 宿泊や食事にはあまりお金をかけていない。日本国籍を取得した元中国人がオーナーという"中国人観光客仕様"にあわせた低価格なホテルに泊まり、味より量と値段重視のバイキング・レストランなどで食事をすませる。買物目的の中国人にはその手軽さがニーズに合致していると言えばそうだが、それでは日本の魅力はいくらも伝わらない。

 観光庁は人気アイドルグループ「嵐」を観光立国ナビゲーターに起用した。嵐は中国人の若い女性たちにも人気がある。上海万博で先月行われたジャパンウィークの各種イベントでは、嵐の映像がたびたび上映された。彼らがたどたどしい中国語を使って日本への旅行を呼び掛ける姿に毎回、黄色い歓声が上がった。

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