熊谷正寿〔GMOインターネットグループ代表〕「iPadのワクワク感は'94年と同じ」予測の達人・菅下清廣が連続直撃

2010年08月17日(火) セオリー

セオリー賢者の知恵

upperline

---手帳と「未来年表」のおかげで、必要な行動が見えてきたと。

「そのとおりです。圧倒的ナンバーワンの会社を作ると決めた僕は、情報収集のほかにも、いろんな事業分野の研究を始めました。研究を続ける中で、いろんなアイデアが頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消え。ただ、常にそれは単なる隙間産業なのか、保守本流に育つビッグビジネスなのか、見極めるようにしていました。

 財閥の成り立ちや、過去のさまざまな成功事例にも興味があって、たとえば、マネジメントの研究をする場合は、宗教を研究してみたり。世界でもっとも長く続いている組織は宗教ですから。歴史を紐解きながら、法則性を見出すことが好きなのです。

 どうせやるなら、メインストリームのビジネス、インフラ系の基幹ビジネスがいいと結論。そして、インターネットと巡り合った瞬間に、『これはものすごい産業になる! 参入すべき!』と即断。その時、自分がやりたいビジネスは、鉄道系の財閥に近いと分析しています。

 鉄道産業は、まず線路を引き電車を走らせ、中心に百貨店、郊外に遊園地を作ります。平日は中心へのトラフィックをうながし、週末は郊外へ。そして、周辺を開拓して街を作る。結果、鉄道を引いた会社が主導権を握り、さまざまなサービスを住民に提供していく。

 鉄道産業のように、インターネットが将来のインフラとして伸びていく様が、明確に頭の中にイメージされました」

将来予測の分析を未来年表に書き写しておくそれだけでまったく違う

---「未来年表」には、ほかにも特徴がありますか。

「僕の『未来年表』の一番下には、将来を予想する項目があります。それが、『リスク』『世界・日本』『黒点』です。まず、30歳で大病を患うなど、自らのリスクを予想する。15年先の夢を決めても、自分が途中でダメになったら意味がないですから。そうすると、自然に健康管理に留意し始めるのです。

 あとは、新聞記事などから得た情報ですね。『'50年には日本の人口が1億人になる』など。'50年の欄には、それが書かれてある。今も未来の記事を見つけたら、すぐに書き足します。自分が目指す未来を、よりリアルにイメージするためです。

 太陽黒点の推移のピーク時とボトム時をつけたのは、'87年に出版された、嶋中雄二先生の著書『太陽活動と景気』との出合いがきっかけです。

 太陽黒点と景気循環の関係性について書かれた本ですが、自分の過去や、景気の浮き沈みを振り返ってみると、確かに当たっている。これは信じる人、信じない人がいると思いますが、僕は景気活動に密接に関係していると思っています」

「オープンソーシャルは新たなIT革命です」

次ページ ---今、嶋中さんは三菱UFJ…
前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ