7.11参院選座談会第1弾 「なぜ菅政権はかくも失墜したのか」
長谷川幸洋・高橋洋一・郷原信郎・岩瀬大輔・山崎元

 7月11日、参議院選挙の投開票日の午後8時。長谷川幸洋(東京新聞論説委員)、高橋洋一(嘉悦大学教授)、郷原信郎(弁護士)、岩瀬大輔(ライフネット生命保険副社長)、山崎元(経済評論家)の5人のメンバーが集まり、開票速報を見ながら、民主党政権の敗因から日本の明日まで議論を交わした。     

司会:瀬尾傑(現代ビジネス編集長)

瀬尾 まもなく7月11日午後8時、参院選の投票が締め切られようとしています。この選挙の注目点はどこか、長谷川さんにまず伺います。

高橋洋一(嘉悦大学教授)

長谷川 当初は、与党民主党が単独過半数を得られるかどうか。それが無理なら、国民新党との連立で過半数を得られるかどうかでした。

 しかし、いずれも無理な情勢が伝えられています。では、民主党政権は、この選挙の結果を受けてどうするつもりなのか、どれだけ持続可能なのかという点です。

高橋 歴史を見ると、成熟した民主主義への過程には必ず、多数の少数政党が登場します。少数政党ができては消えて、プロセスが進むわけです。どこが消えてどこが残るか、これからのプロセスが楽しみです。

山崎 なるほど、「たちあがれ日本」が「立ち枯れ日本」になってしまうかも知れないと(笑)。ちょっと伺いたいのですが、メディアは独自に出口調査などの事前調査を行っていますね。これは、各党の陣営に事前に漏れるものですか?

長谷川 漏れているでしょう。

山崎 それは良くないしょう。選挙結果に影響がでるのですから。

長谷川 ぶっちゃけますと、記者は普段、政党には取材に協力してもらっています。ですから、ごますりのためにそういうことをするんでしょう。

山崎 すると、「出足が悪いようだから電話攻勢をかけよう」とかやるわけですか。

長谷川 そこまではやらないですね。でも、官邸にいれば状況は刻々と入ってきますね。

高橋 出口調査と言っても、全体感はわかっても、この投票所ではどんな状況かというような、細かなところまではわからないんです。人が足らないですし。それに、最近は期日前投票が増えていますが、これについては調査できません。したがって、何時の時点でどうで、それが何時にどう変わったという話にはなりません。