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 通勤電車の中、待ち合わせで友達を待っている時等に、テクノロジーとソーシャルメディアを活用することで、そのほんの少しの隙間時間を使う新しい形の社会貢献活動が、今アメリカで注目を浴びています。

 2009年に創業したばかりのサンフランシスコのベンチャー企業、エクストラオーディナリーズ社(The Extraordinaries)は、アイフォンアプリを活用し、オンラインで完結するボランティアのプラットフォームを世界中の誰に対しても提供している会社です。

 時間とスキルを社会貢献活動に活かしたい個人と、細切れのタスクにより活動の支援を得たい非営利団体(NPO)等を結ぶ役割を果たしています。同社によると、この細切れのボランティア活動を「マイクロ・ボランティアリズム」と呼んでいます(同社の紹介動画はこちら)

 しくみはとても簡単。PC或いはアイフォンのアプリから自分が興味を持っている団体、活動を選び、それぞれの団体が指定した細切れのタスクを空いた時間に行う、というものです。

 一方、NPOはエクストラオーディナリー社のアプリ上のプラットフォームを活用することで、自分たちが支援を求めているボランティア活動の入り口を設置することができます。

アプリの画面:120を超えるNPOが登録されている

 

 例えば、子供たちが安心して遊べる公園をマップ化するプロジェクトを掲げる「KaBOOM!」というNPOの場合、ボランティア活動の内容は、自分が知っている安心、安全な公園を紹介することです。

 画面で指示されているステップに従って、アイフォンで公園の写真を撮り、位置情報を添えて送信するだけ、というものです。ほんの数分で団体からすると貴重なデータベース情報(現在は330件程度)を得ることが可能となります。

 スミソニアン博物館の場合、博物館が所蔵している絵画に対し、その画像がオンラインで検索できるようにするための「情報(タグ)」を書き込むことが求められるボランティアです。その他にも語学力を活かした翻訳チェック、IT関係の質問に答えるもの、起業家のビジネスプランに対して評価をする、というような数多くの活動が含まれています。

 これまで最も注目を浴びたプロジェクトは、2010年1月にハイチで震災が起こった際、ホームページに寄せられた被災地、被災者の写真を見て、画像に写っているものや人物の手掛かりのタグ情報を記入、データベースとして安否確認に利用する、というものでした。

 単純作業ですが、誰かが情報を付加することで、安否を心配している家族からすると非常にかけがえのない情報となります。

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