行ったお店を共有するサービス「Retty」にみる「Future Check-in」の可能性
「Retty」

 フェイスブックの「チェックインクーポン」が日本でも利用可能になり、にわかに「チェックイン」という概念が日本のビジネスにも浸透しつつあるように感じます。

 (「チェックインクーポン」は、クーポンを提供する代わりに、ユーザーに「今そのお店にいること」を友達に伝えてもらう形の新しいマーケティング手法です。)

 米国都市部では既に広がりを見せており、街を歩くと「チェックインクーポン」の案内がいくつかの店舗に掲示されているのを見かけます。遅かれ早かれ、日本の都市部でもチェックインクーポンは一般的なものとなっていくでしょう。

 ここでのチェックインは「現在地」に関するものですが、海外では「未来の行動」にチェックインする「Future Check-in」というキーワードが熱を帯びてきています。チェックインというアクションの時間軸は、何も現在だけに囚われることはないのです。

 今回の記事では「Future Check-in」の要素を持つ国内のグルメ系サービス「Retty」を題材に、その可能性について考えてみたいと思います。

「誰がどこに行きたがっているか?」という貴重な情報を可視化する「Retty」

 Rettyは「行ったお店を共有するソーシャルグルメサイト」というコピーの新興ウェブサービスです。過去に行ったお気に入りのお店をログとして残すことができ、かつその情報をソーシャルウェブ上の友達とも共有できるサービスとなっています。

 Rettyの機能は「過去行ったお店の共有」に留まらず、「将来行きたいお店」を登録することも可能になっています。仕組みはごくシンプルで、投稿される友達のレストランクチコミには「行きたい」ボタンが用意されており、クリックすると自分の「行きたいお店リスト」に追加されていく形になっています(ツイッターのアカウントで簡単にログインできるので、ぜひ試してみてください)。

 私はこのサービスを中毒的に使っているユーザーの一人で、現在79件のレストランをRetty上で「行きたい」登録しています。これらの店舗データは全て位置情報と連携しているため、近日中にローンチ予定のスマートフォンアプリ版では、登録した店舗を地図上で確認することができるようになるとのことです。

 Rettyは「誰がどこのレストランに行きたがっているか」という、「将来の行動」に関する貴重な情報を可視化しています。しかも、それらのデータは全て位置情報や、ソーシャルウェブ上のデータと密接な繋がりを持っています。

 私は、Rettyが蓄積しているデータの価値は非常に高いと私は考えています。例えば店舗は「行きたい」という意思表明をしているユーザーに対して、ピンポイントでクーポンをプレゼントすることが可能です。なにせ「行きたい」と表明しているくらいですので、来店確率は通常のクーポン施策より高まるはずです。

 他にも「誰がどこのレストランに行きたがっているか」というデータは、様々な切り口で活用することができます。ぜひ皆さんも、このデータで何ができるか考えてみてください。

 Rettyはレストランにフォーカスしたサービスですが、「将来の行動」に関する情報は様々な切り口(見たい映画、読みたい本etc)がありえます。それらの情報と位置情報やソーシャルウェブを組み合わせることで、高い価値を持つユーザーデータを得ることができるでしょう。

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