小沢一郎幹事長 「ポスト鳩山に田中眞紀子擁立」の現実味「'10年夏の参院選」で自民党を殲滅する奇策

2010年01月09日(土) FRIDAY
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大久保秘書が逮捕された際、眞紀子氏(右)は「小沢さんが民主党代表を辞任する必要はない」と擁護した

 「明日は田中先生の命日だから、目白(田中邸)の門を開けてくれないか」

 田中眞紀子元外相(65)の元に、小沢氏から電話があったのは12月15日のこと。翌16日は小沢氏の政治の師・田中角栄元首相の十七回忌だ。だが生憎、眞紀子氏は夫で参院議員の田中直紀氏と連れだって新潟県柏崎市にある角栄氏の生家で法要を行う予定だった。多忙の幹事長を引っ張り出しては申し訳ないと眞紀子氏が断ったにもかかわらず、ロッキード事件で司直の手に落ちた・先輩・に墓前で何か伝えたいのか、小沢氏は新潟へと飛んだ。

 「小泉(純一郎)首相を捕まえて『煮干しがカツラを被ったよう』と毒づいた眞紀子さんが、なぜか最近おとなしい。外相時代、舌禍で失敗した眞紀子さんが慎重になる理由は、小沢さんに『肩を温めておけ』と示唆された可能性もある。墓参の件でも分かるとおり、小沢氏との親密度は高く、親中国という立場でも一致している」(前出・全国紙政治部記者)

 実は、小沢氏が首相の座に色気を見せるような発言をしたのには理由がある。「ポスト鳩山」の最右翼と目される菅直人副総理(63)の動きが気に障ったのだ。

 「鳩山政権は来年の参院選まで持たない。その時はオレの出番だ」

 最近、菅氏のものとされるこの発言が党内に出回っている。広めているのは菅氏の子飼い・加藤公一法務副大臣で、菅氏の自作自演の臭いがする。自分に断りなく党を分断する勝手なマネを許すほど、小沢氏は寛容ではない。「ポスト鳩山」を目指すうえで、小沢氏のお墨付きが要る以上、小沢氏の・寵愛・は重要だ。

「機を見るに敏」「長いものに巻かれる」と永田町で評判の原口総務相

 「原口一博総務相を中継ぎにして参院選に臨むというシナリオはあるかもしれません。原口氏は何でも小沢氏に事前承諾を取るという態度に徹し、”愛いヤツ”と思われつつあるようです」(浅川氏)

 このほか、小沢氏の寵愛獲得合戦では、山本モナとの路チューで名を上げた細野豪志氏や海江田万里氏の名前が上位ランクに挙がっている。寝技はできるが政策に弱い小沢氏は、苦手分野を埋めてくれる人間を抱き込もうとしている。

 かように民主党の足並みは乱れに乱れている。そして、その原因が自身の隠密行動だということに、当の小沢氏が気付いていないのが末期的症状と言えよう。

 「先日、訪中・訪韓した際も、小沢氏はSPを外し、側近議員と最も信頼を置く秘書だけを連れてカジノに消えたという情報があります。こうした動きが疑心暗鬼を呼ぶことを計算しているからタチが悪い」(外務省関係者) 

 年が明けても変わらず小沢氏の一存で振り回される民主党。参院選にたどり着く前に、一波乱も二波乱もありそうだ。

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