駒野選手の母が謝罪? デマも広がるツイッター
情報リテラシーが問われる時代に

 ツイッターの一つの特徴は、情報伝播のスピードが速いことです。例えばRT(リツイート)という機能を用いれば、誰かの「つぶやき」をワンクリックで自分のフォロワーたちに伝えることができます。

 この仕組みは非常に便利ではありますが、あまりにも気軽に情報を伝えることができるため、しばしば誤った情報が精査されることなく伝播されてしまう事態が起こります。

 大きな盛り上がりを見せたワールドカップに関しても、ツイッター上で「デマ」騒動が発生しました。「TBSが駒野選手の母に取材し、謝罪の言葉を引き出した」という誤った情報がツイッター上を駆け巡ったのです。次の文章は、ツイッターで実際に広がった情報です。

 みの「お母さん、息子さんPK外しちゃったねえw」母「残念です」みの「日本国民みんながっかりしてるよw」母 「大変申し訳ありませんでした」

 内容を信じた人々の怒り、真偽を問う人々の疑問符などを乗せながら、このようなメッセージが伝播していきました。ハワイに津波が押し寄せているという画像、実はスマトラ大地震のものだったなんてこともありました。

情報修正のスピードも速い

 ツイッターはデマが広がる速度を加速しましたが、一方でその修正速度も高めていることは注意しておきたい事実です。今回の件も誤報は数時間で修正されました。

 2ちゃんねるのような掲示板と違い、ツイッターには名前や職業など、個人のアイデンティティを明確にして利用するユーザーが多くいます。そのように「個」が明確な場合には、人は匿名でいる時よりも、責任をもって情報の発信と伝達を行うものです。

 ツイッターでは、自浄作用が働き、誤報は即座に修正される傾向があります。悪意を持って流されるデマに対しても善意の第三者がすぐに指摘しますし、誤ったことをダイレクトメッセージで伝えてくれる第三者によって当事者がすぐに謝罪をすることも可能です。
デマが広がるからツイッターは悪だ、と考えるのは一面的と言えるでしょう。誤報だけでなく、正しい情報が伝わる速度も高まっているのです。

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