独裁者・菅直人 「霞が関の愛犬」とは情けない官僚たちに「歓待」されている場合ですか

2010年07月05日(月) 週刊現代
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 独裁と、官僚依存。6月22日、この日の閣議で、菅政権が実は「官政権」であることを象徴する、重要な決定がなされた。「国家公務員の退職管理基本方針」だ。

 民主党はこれまで、「官僚の天下り禁止」を高らかに謳いあげて来たはず。ところがこの「基本方針」は、公約とまったく逆の制度になっている。何しろ、政府のお墨付きで、官僚を天下りさせたり、再雇用して面倒を見るというのである。

「完全に役人の思惑通り。退職金の積み増しを決めた上、出世の望みがない部局長以下の職員を、"専門スタッフ"として、なんと千数百万円の年収で定年まで雇い続けるという。独立行政法人や公益法人への出向枠も拡大されました。大臣のお墨付きで、いままで以上に天下りができるようになったということです」(全国紙政治部記者)

 この措置は本来、公務員制度改革関連法案が成立してから導入される予定だった。ところが菅政権は、選挙を急いで通常国会をすぐに閉会したため、法案は廃案に。にもかかわらず、官僚救済の部分だけは、どさくさ紛れに閣議決定してしまったのだ。もちろん役人は大喜びだという。

「菅さんの官僚依存は、1月の参院予算委員会で、自民党の林芳正議員から経済用語について突っ込まれ、大恥をかいた時から。林氏は、子ども手当で国民所得がどれくらい増えるかという『乗数効果』の質問をしたのですが、菅さんは『0.7くらい』と、支給額が消費に回る割合を示す『消費性向』を答えてしまい、赤っ恥をかいた。菅さんは財務大臣室(当時)に戻った後、書類を机に叩きつけたりして、大荒れだったそうです」
(民主党中堅代議士)

 傷ついた菅氏の心の隙間に滑り込んだのが、霞が関の"優秀"なキャリアたちだったというわけだ。

「百戦錬磨のキャリアにしてみれば、プライドの高い菅さんは御し易いでしょうね。『今度の総理は理解力があって素晴らしい』とか、そんな噂を流すだけで、本人は有頂天になってますます官僚の言いなりになる」(前出・ベテラン代議士)

 いまや菅首相は、官僚の助けなしには、会見もできなければ、海外との交渉もまったくできない。

「ほとんどの場合、秘書官が横から差し出す官僚の原稿を棒読みしている。6月6日の米国オバマ大統領との電話会談も、菅首相は自他ともに認める外交オンチということもあり、事前に外務省に想定問答を作らせ、その範囲内での会話しかしなかった。ひたすら官僚の言う通りにしていれば失敗しない、そう思い込んでいる」(民主党幹部)

「脱官僚」はどこに消えた?

 官僚の力を利用して失点を最小限に抑え、政権の基盤を固める・・・。現実主義者とされる菅首相は、そう考えているのだろう。

 しかし、霞が関の論理に乗っかっての独断専行に、振り回される現場の議員はたまったものではない。7月の選挙での改選を控える民主党参院議員の一人は、不安を隠そうとしない。

「16年前、細川護煕政権は、旧大蔵省の事務次官だった斎藤次郎氏(現日本郵政社長)らの、『支持率が高いうちに増税を』という口車に乗って国民福祉税構想をぶち上げ、すぐ崩壊した。今度も菅さんは、財務省に騙されているんじゃないか」

次ページ  そして、こうした身内の中でも…
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