独裁者・菅直人 「霞が関の愛犬」とは情けない官僚たちに「歓待」されている場合ですか

2010年07月05日(月) 週刊現代
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 もともと短気で知られる首相は"イラ菅"と呼ばれていたが、こうしたメディアとの関係悪化により、元の異名はそのままに、このところは"ダマ菅"(だんまり)、"菅黙"(完黙)など、新たなアダ名が関係者の間で飛び交っている。

「報道各社の幹部との懇談でも、『言質を取らせない』という態度がありあり。自分だけでなく閣僚にも、『自己判断で勝手な発言をしないように』と釘を刺しています。しゃべり過ぎて墓穴を掘った鳩山前首相を反面教師にしているのでしょうが、これはやり過ぎです」(別の全国紙デスク)

 菅首相の情報管制は徹底しており、恒例だった朝一番の公邸玄関でのぶら下がり取材も中止になった。首相曰く、「どうせ何も話すことはない」のだとか。トップがこの有り様のため、官邸のスタッフも貝と化した。それどころか、6月中旬に行われた秘書官クラスと各社記者との懇談では、

「発言内容を外部に漏らしたことが判明したら、その記者は出入り禁止にする。菅政権は信義に違反する者とは一切、付き合わない」

 との前代未聞の通告までがなされている。「開かれた政府」を標榜していた民主党の基本精神は、いったいどこに消えたのか。

役人たちに税金で大盤振舞い

 民主党ベテラン代議士の一人は、「これでは完全に独裁者だ」と、菅首相の言動に不安を隠そうとしない。

「そもそも菅さんは、他人をまったく信用していない。消費税アップも、『10%』という具体的数字は、仙谷由人官房長官にすら伝えていなかったんだから。他人は利用するもの、彼はそう考えている。もちろんボクらもバカじゃないから、それは分かっている。しかし総理になってからはあまりに酷い。小沢さんという重石が取れたことで、まさに独裁者と化してしまった」

 もっとも権力を握った菅首相が、こうなるだろうという素地は以前から垣間見えていた。今年3月、まだ副総理だった首相は、参議院の内閣委員会で、驚くべき発言をしている。

「ちょっと言葉が過ぎると気をつけなければいけませんが、議会制民主主義は、期限を区切った、あるレベルの独裁を認めることだと思っております」

 政権を取ってしまえば独裁政治は正当化されると、公然と主張していたのだ。

 菅首相の質疑応答の相手だった自民党の古川俊治参院議員はこう語る。

「彼にとって選挙とは政党の選択であって、政策は二の次。勝ってしまえば後は何をしてもよい、という考え方をしています。だから平気で『消費税を4年間上げない』という公約も反故にする。内閣総理大臣になれば何をしてもよいとは、憲法のどこにも書かれていないのですけどね」

 民主党で「独裁者」と言えば、小沢一郎前幹事長の専売特許だった。だが、その小沢氏が消えたと思ったら、実は小沢氏以上に小沢氏的な政治家が、首相に就いていたのである。

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