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肺がん告白 梨元勝「恐縮ですが、病床でスクープ狙います!」
抗がん剤治療を開始した芸能リポーターに、闘病インタビュー
自覚症状は空咳だけと言う梨元氏。PETやMRIで検査を行った結果、内臓や脳に異常はないという〔PHOTO〕橋本 昇(以下同)

 この男はプロである。芸能リポーターとして、肺がんに冒されたわが身の病状すら、"ネタ"に変える強さを持っている。そして病の床に臥しても、虎視眈々とスクープを狙うのだから---。

「6月14日から抗がん剤の点滴を始めましたが、吐き気や悪寒などの副作用は、今のところありません。目がショボショボしたり、少し体がダルい程度です。

 リンパが腫れているので転移の可能性もありますが、担当の先生からは『すぐに命に関わるような状態ではない』と言われています。僕は高校の修学旅行で仲間とタバコをふかして気持ち悪くなって以来、一本もタバコを吸っていないんです。それなのに肺がんになって恐縮です!」

 見舞いに贈られた花の匂いに包まれた病室で、梨元勝氏(65)は笑っていた。

 芸能リポーターとしてお馴染みの梨元氏が、ツイッターで「肺がんを患っている」と告白したのは、6月7日のこと。「梨元肺がん」のニュースは大々的に報じられ、芸能界のみならず、日本中に衝撃を与えた。「恐縮です」を枕詞に、42年にわたり第一線で芸能界を取材してきた梨元氏は、がんとどう闘っているのか。

 入院中の病院を訪れた記者が目にしたのは、病床でも健在な"リポーター魂"だった。2台の携帯電話がひっきりなしに鳴り、その都度「恐縮です」と電話取材に応じる姿は、重病を患っているようには見えない。時折、ゴホゴホッと、激しく咳き込むことを除いて---。

「逸見さんを思い出した」

「最初に異変を感じたのは、4月中旬のことでした。今みたいな空咳が止まらなくなって、これは変だぞと。9年前に肺炎をやったことがあるので、今回もそうだろうと思って病院に行ってレントゲンを撮ると、右側の肺に白い曇りがあり、炎症を起こしているという。抗生物質を飲んでも白い影は消えず、空咳も治まりませんでした。

 そこで肺に内視鏡を挿入し、細胞を採取して精密検査をしたんです。その時担当医から『結果は1週間後に出る』と言われ、同時に、『まれですが、肺がんの可能性もあります』と告げられました」