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大学3年生25万人が野垂れ死ぬ
大学名は通用しない。知名度や業績で会社を選んでいる場合でもない。新春から就職戦線が激化する大学3年生にとって、過去、例を見ないほどの「厳冬」が訪れようとしている。

内定のない4年を追い落とす

「身近な4年生の先輩に、NTTなどのインフラ、みずほ銀行をはじめとする金融機関、牛丼の『すき家』を展開しているゼンショーなど、40社も受験したのに、内定をもらえていない人がいます。最終面接まで何度か到達したものの、その多くは中小企業だったそうです。『落ちている時は親も励ましてくれたけど、最近は腫れ物に触るような感じで、家に居づらい』と聞いて、自分はなんとかしなければと思っています」

大阪で行われた合同企業説明会には2日間で4万人以上の学生が訪れた

 こう不安げに語るのは、'09年の秋以降、就職活動を始めている早稲田大学教育学部3年の男子学生である。焦りを感じながら就職情報サイトの『リクナビ』に登録し、企業説明会に顔を出している。広告不況が叫ばれてはいるものの、大手広告代理店への入社を希望しているという。

 いま、全国の大学生の就活は困難を極めており、もはや「氷河期の再来」なんて生ぬるいものでは済みそうもない。多くの大学4年生がまだ内定をもらえない中、すでに3年生が就活を始めている。その結果、2学年の学生が数少ない内定枠を争う事態に発展しており、約25万人もの大学生が就職できない危機に直面しているのだ。

 上智大学経済学部3年で、金融機関が第一志望の男子学生が、11月に都内で開催され、2日間で約3万人が参加した合同企業説明会の混雑ぶりを振り返る。

 「会場内はあまりにも人が多すぎて身動きをとるのも大変でした。興味のある企業のブースで話を聞くために何十分も順番待ちしなければならず、しかもネットで企業のニュースリリースや投資家情報を調べればすぐわかるような内容ばかりで、ほとんど実りはありませんでした。あまりに効率が悪かったので、今後はOB訪問を中心に就活を進めるつもりです」

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