普天間移設現行案で幕引きこれは国民への冒涜だ。ウソと裏切りとゴマカシの繰り返し。もう解党したらどうか
初めは「宇宙人」首相と「ちゃぶ台返し」幹事長への違和感だった。それから8ヵ月、国民の違和感は二人に物言えぬ民主党そのものに向けられていることに気付くべきだ。
誠意のかけらもない
「この5月は政局かなと思っていた。でも、なんとなく切り抜けているでしょう。なんでこれで乗り切れるのか、本当に不思議なんだけど。だって、5月末決着ができないのに政局にならないんだから。総理の言葉は重いのにね」
「(小沢幹事長は)絶対辞めませんよ。選挙は小沢さんじゃないとできませんしね。それにしても小沢さんは選挙が好きだね、本当に」

民主党の西岡武夫参院議運委員長は記者との懇談でこう語った。民主党の議員でさえ呆れるほど、鳩山・小沢体制の民主党政権はボロボロになりながらも、権力の座に留まり続けている。
しかし、いくらなんでも今度ばかりは鳩山首相も終わりだろう。普天間問題は5月28日にも日米の外務・防衛担当4閣僚が共同声明を出して「決着」することが確実な情勢だ。
その内容は、米海兵隊の訓練を一部沖縄県外に移設することだけは明記するものの、徳之島の名前すら盛り込めず、杭打ち桟橋方式にも触れない。限りなく「現行案」を追認するような代物で、これで5月末決着というならゴマカシもいいところだ。
「辺野古の海を埋め立てることは自然への冒涜」と語り、杭打ち方式を声高に叫んでいた首相だが、実はすでにこの案は最初から、アメリカ側にとって検討にすら値しない案だったという。
「先月末に長島昭久防衛大臣政務官らが訪米しています。このとき、アメリカ側はグレグソン国防次官補とジョーンズ補佐官が相手をした。彼らはブッシュ政権時代から普天間問題に取り組んでおり、長島政務官に杭打ち桟橋方式は採用できないと告げたそうです。この方式は鳩山政権で突然持ち上がった案ではなく、橋本政権時代にも一度は検討され、機雷に対する強度の点で却下された案だったわけです」(在米日本人記者)
つまり、鳩山首相はアメリカ側からも、かつて折衝に当たった防衛省や外務省側からも情報を取らず、すでに「終わった案」を、さも妙案のように言い募って、沖縄を訪問していたことになる。沖縄県民にまっ赤なウソをついていたわけで、これでは「自然への冒涜」ではなく「国民への冒涜」だ。
いま官邸には「基地利権」を狙う怪しげな人物が続々と近づいている。官邸スタッフがこう証言する。
「とにかく総理のところにいろんな話が舞い込んでくる。本来なら平野官房長官が仕切って、会わせたほうがいいとか、会わせないほうがいいとコントロールすべきなのに、まったくやっていない。だから、みんなが総理に会って、混乱させている」
おそらく、杭打ち桟橋案もこうした人物の誰かに吹き込まれたのだろうが、首相や官房長官が必要な情報を入手せず、怪しげな話に振り回されていたことは確実だ。
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