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「みずほ3人組(スリートップ)」
強制退場の舞台裏 

異常事態発生!  事実上の「更送」 

 みずほのドン・前田晃伸会長は、いまや全権を掌握し「天皇」と呼ばれる。その天皇の外遊中に突如、「退任」報道が流れた。株価低迷、業績悪化にあえぐメガバンクは、生まれ変わることができるか。

図ったようなタイミング 

 みずほフィナンシャルグループ(以下FG)の会長で、「最高権力者」前田晃伸(てるのぶ)氏(65歳)は、5月11日朝、羽田空港から機上の人となった。 

みずほFGが入居する東京・丸の内ビル

 この日、経団連の御手洗冨士夫会長をはじめとする13人の訪中団が全日空機で北京へと向かったが、経団連副会長を兼務する前田会長も、この一行に加わっていたのだ。 

 飛行機がちょうど、北京に着陸しようとする午後2時30分(日本時間)。まさに、図ったようなタイミングで重大ニュースの第一報が駆け巡った。 

「みずほFG、8000億円増資3会長退任で調整」 

 報じたのは日経グループの株式情報ネット「QUICK」で、同社の会員専用端末に速報が流された。 

 つづいてこの日の日経新聞夕刊(最終版)に同様のニュースが掲載され、翌日の朝刊で新聞各紙が後追いした。 

 3日後の5月14日に予定されている決算発表で、増資計画と、3会長の退任が公表されるというのである。 

「前田会長は、報道内容を北京到着後に聞いた。自らの退任情報がこういう形で流されることは予期しておらず、衝撃を受けたと聞いています」(みずほFG関係者) 

 前田会長は'02年1月にみずほホールディングス(みずほFGの前身)取締役に就任(4月に社長)、8年にわたってグループのトップに君臨し、「天皇」と呼ばれた実力者だった。 

「今回の退任は、本人にとっても想定外だったでしょう。前田会長の経団連副会長の任期は来年5月まで残っているため、FGの会長職にも来年までとどまる意向でした。
  本人は、『(経団連の)規約を読むと、会長とか経営者でなくても(副会長にとどまって)いいみたいだよ』などと煙に巻くようなことを言うのですが、経営トップ退任後に経団連の役職にあるのは異例ですから」(全国紙デスク) 

 前田会長本人にも、想定外の事態。いったい、この「解任劇」を仕掛けたのは誰だったのか―。 

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