W杯代表選考で
小野と小笠原が外された「理由」

 5月10日に発表されたサッカー・ワールドカップ代表メンバーから漏れた2人の大物選手がいる。小笠原満男(31歳、鹿島アントラーズ)と、小野伸二(30歳、清水エスパルス)である。

「2人とも、所属チームで絶好調で、とくに清水は開幕から10節まで無敗。FWの日本代表・岡崎慎司が活躍できるのも、小野から素晴らしいパスが供給されるからというのは衆目の一致するところです。
  18歳で代表に選ばれた天才・小野も、長く故障に悩まされてきましたが、いまは最高に近いコンディションなんです。小笠原も、鹿島の大黒柱。MFとしての能力は、折り紙付きです」(スポーツ紙サッカー担当記者)

 こうした情報は、もちろん岡田武史監督(53歳)の耳にも入っている。それでもがんとして選ばないのは、小笠原との間にある「事件」があったからだという。

「代表に招集され、久々に先発した2月11日の香港戦(東アジア選手権)のハーフタイムで、岡田監督とぶつかったという話を聞いています。できるだけボールをキープし、相手の穴を見つけて切り込むという鹿島のスタイルを貫いていた小笠原に対し、岡田監督が、『鹿島のスタイルを代表に持ち込むな!』と怒った。
  小笠原は後半開始後まもなく交代させられ、このあと、代表に呼ばれなくなった」(サッカー協会関係者)

 小野については、サッカー協会に残されたある「レポート」があるという。

「前回06年大会は、強力なメンバーを揃えながらチーム内に派閥ができ、バラバラになった。大会後に、ジーコ監督が協会にレポートを書き残しているんですが、そのなかで、小野の名前を挙げているようなんです。小野は試合に出られなかったために"不満分子"となっていた。ジーコは、そのことを指摘していたらしい」(前出・協会関係者)

 今回岡田監督が選んだメンバーは、性格的に大人しく、監督の指令を忠実に守るタイプばかり。10日の会見で監督は、

「日本で上から23人を選んだというわけではない」

 と言い訳したが、「羊の群れ」のような集団で勝ち抜けるほど、世界のサッカーは甘くない。