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「コーヒーを飲めば長生きできる」説に、ついに裏付けが!

50万人を10年間追跡調査した結果
コーヒーの飲み過ぎは有害なのではないか?
カフェインが体に悪いのではないか?
コーヒーと一緒に酒やタバコを摂取してはいけないのではないか?

そんな懸念を一掃する調査結果が発表され、コーヒー党は歓喜に沸いているという──。

10年間の追跡調査で明らかになった真実

「コーヒーに長寿効果がある」ことを示す新たな調査結果が発表された。その効果は1日8杯以上のコーヒーを飲む人にもみられた。

50万人近くのイギリスの成人を対象とした調査では、コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて、10年間の追跡期間中の死亡リスクがやや低かった。

インスタントコーヒー、豆をひいて入れたコーヒー、カフェイン抜きのコーヒーのいずれでも、明らかな長寿効果がみられた。この結果はアメリカでの調査と同じ傾向を示している。

今回の調査は、大規模調査としては初めて、体内でのカフェインの使われ方に影響する遺伝子変異がある人にも、コーヒーの長寿効果があることを示している。

全体では、コーヒーを飲む人は飲まない人よりも、10年間の追跡期間中に死亡する可能性が約10〜15パーセント低かった。一方、コーヒーの消費量や遺伝子変異による違いは小さかった。

ただし、タフツ大学の栄養学の専門家アリス・リキテンスタイン氏はこの結果についてこうコメントしている。

 

「この調査結果が、コーヒーポットが若返りの泉であると証明しているわけではないし、コーヒーを飲まない人がコーヒーを飲み始めるべき理由でもない」

リキテンスタイン氏は今回の研究には関与していない。

しかし今回の結果は、これまでも報告されていた調査結果を裏付けるものであり、コーヒーを飲む人にいっそうの安心感を与えるものだとしている。

「楽しみのために飲んでいるものが体によいというのは、なかなか信じられない話だ。少なくとも、体に悪くはないのだ」(リキテンスタイン氏)

この調査結果は2018年7月2日に学術誌「JAMA Internal Medicine」に発表された。

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調査の参加者はもともと健康だった?

コーヒーを飲むことが寿命に影響を与える正確なしくみは、まだ明らかになっていない。

今回の研究論文の筆頭著者である、アメリカ国立がん研究所のエリカ・ロフトフィールド氏は、「コーヒーには1000種類以上の化合物が含まれており、そのなかには細胞を損傷から守る効果をもつ抗酸化物質もある」としている。

これまでの研究では、コーヒーに含まれる物質が炎症を抑えている可能性や、体内でのインスリンの効果を高めることで、糖尿病の発症率を低くしている可能性が指摘されてきた。ロフトフィールド氏は、「潜在的な長寿効果の原因を明らかにする取り組みは今後も続けていく」としている。