食材として並ぶサメ(Photo by iStock)

そうだったのか!「キャビアはサメの卵じゃなかった」

フカヒレだけじゃない、サメ絶品グルメ

シャークジャーナリストの沼口麻子さんが、サメに会いに世界中を旅した体験記をもとに著した『ほぼ命がけサメ図鑑』。

「サメはアンモニア臭い」と一般的には言われますが、漁獲後にきちんと処理をすれば、その味は白身魚さながら、ぷるぷるとした食感の「絶品の味」なんだそう。そんな「おいしい」を求め、沼口さんが各地を回って食べ歩いたサメの郷土料理と、サメの意外な使われ方について、はなさんDJのもと、FMヨコハマ「Lovely Day ~hana金~」で語りました。

FMヨコハマ「Lovely Day ~hana金~」は現在radikoで配信中です。番組のご視聴はこちらからどうぞ!
http://radiko.jp/#!/ts/YFM/20180629090000

チョウザメはサメじゃない

はな 前回は、サメが魚類なのに哺乳類みたいに、赤ちゃんを産むこととか、広範な生息域、エサをどうやって見つけるかなど、びっくり連続の生態についてお聞きしましたが、今回はサメを食べる文化などについて話を聞きたいとおもいます。

サメを食べるというと、フカヒレやキャビアといったものが代表的なイメージですが。

沼口 はい。フカヒレはその名の通りサメのヒレです。サメのことをフカとも呼びますよね。でもキャビアは実はサメの卵ではないんです。キャビアはチョウザメの卵ですが、そのチョウザメは「サメ」と呼ばれているものの、サメではありません。

 

はな チョウザメって、サメじゃなかったんですか!

沼口 チョウザメはシーラカンスと同じ「古代魚」ともいわれますが、近年は北海道美深町などで養殖がおこなわれています。種類によっても異なると思いますが、大体1m〜3mくらいにまで成長するといいます。

サメじゃないのにサメという呼び名がついたのは、おそらくはその形が似ていたために、日本人の誰かが名付けちゃったんだと思いますよ。

シベリアチョウザメ(Photo by iStock)

はな ええっ、でもその名前って間違いですよね。

沼口 そうですよね。でも魚は、勘違いから間違った名前を付けられることが多々あるんですよ。たとえば、コバンザメもサメではないですし(笑)。学名は正しくても、和名はわりといい加減なところがあるんです。

はな そうなんですね。なんと紛らわしい…。では、私たちが知っているサメの一般的な食材というと、フカヒレだけになるんですか?

沼口 いえいえ、そんなことはありません。フカヒレ以外にも、ローカルフードではあるんですが、北海道、青森県、栃木県、新潟県、それに山陰地方や熊本など、いろんな地域でサメ肉が食べられています。

ちなみにその味わいは、淡白な白身魚そのものでとても美味しいんです。

あとは、食べ物ではないんですが、サメの肝臓がとても重宝されていた時代がありました。たとえば、戦時中はゼロ戦のエンジンオイルにサメの肝臓の油(※肝油)が使われていたそうですよ。